今回は、宮崎西高校創立49年目にして初の女性応援団長に密着。

硬派な漆黒の学ランと純白のハチマキ、襷に熱き思いを込める8人の宮崎西高校応援団。
彼らを率いるのは3年生の「応援団長 福留 愛季（あいき）さん」。
西高創立49年で初の女性応援団長。

4月10日、365人の新一年生が加わった入学式。
応援団が演舞で新入生を歓迎するのが西高の伝統。
演舞の後、団長から四校定期戦の臨時応援団員募集の呼びかけがありました。

四校定期戦とは、宮崎大宮高校・宮崎南高校・宮崎北高校・宮崎西高校の宮崎市内4高校が野球の交流生を通して切磋琢磨しながら、母校愛を深める伝統行事。応援団にとっては年一度の晴れの舞台。

宮崎西高 応援団長 福留 愛季さん

応援団に入ろうと思った理由は？

中学（西高附属中学校）の時に入学式・四校定期戦で先輩方の演舞に圧倒されて入ろうと思いました。

どういう団長になりたいですか？

一言発しただけで、みんなを圧倒させられるような団長になりたいと思います。

普段は8人で活動する応援団も四校定期戦に向けては臨時の団員を応募。
今年は男女合わせて60名以上が臨時応援団に参加。
しかし、臨時応援団の準備期間は、2・3年生は1カ月、1年生はわずか9日間で本番に臨まなければならないため、福留団長の指導にも熱がこもります。

• 【話：臨時応援団員】
  厳しいですけど、丁寧に教えてくれるので覚えやすいです。
  西高の勝利は願っているので、僕の脚の事も考えて出来るだけ早くアウトにしてもらいたいです。

本番前の１週間は連日暗くなるまで練習が続きます。

【話：母 福留 理恵さん】
今までなかった色んな事を経験させて頂いて、去年よりちょっとワンランクしっかしたような気はします。

【話：父 福留 慶一さん】
普段の会話から声が大きくなったような気がします。中学校と比べると色んな事に前向きになったような気がしますね。

4月19日 第43回 四校定期戦。

宮崎市内の普通科高校が集い、切磋琢磨する四校定期戦。
それぞれの学校の応援団も母校への誇りを胸に伝統を引き継ぎながらこの日を迎えました。
宮崎西高校は初戦で勝利し、宮崎大宮高校と優勝をかけた決勝試合に臨みます。
5回まで緊迫した試合展開に・・・
宮崎西5回裏にチャンスが！！応援に一段と力が入ります。臨時の応援団員もバッチリ！
応援に力が入り、襷がほどけてしまうアクシデントも！　この日はすでに3時間以上応援を続けてきた。

• 【根性コール】
  西高名物！試合でピンチを迎えた時、グランドの選手へ熱いエールを送り続ける伝統の応援スタイル。

力の入った応援の直後、宮崎西が連続タイムリーヒットで一挙4点！！

• 【話：応援団員】
  僕たちも頑張って応援して優勝して欲しいです。
  のどが痛いですけど、応援している甲斐があります。

しかしその直後、宮崎大宮も3・2塁にランナーを進め、宮崎西にピンチが！
そこですかさず根性コールで選手にエールを送る！
応援団の熱い思いが届き、宮崎西　ピンチをしのぎました！
宮崎西リードのまま迎えた最終回はこの日1番の根性コールで選手にエールを送ります。

四校定期戦9回目の優勝
宮崎大宮2-7宮崎西

• 【話：生徒】
  カッコよくて、声が一番輝いていました。
  毎日夜遅くまで練習している所がカッコよかったです。
• 【話：野球部 主将 永田 夢人さん】
  今日は応援ありがとうございました。みなさんの応援あっての優勝だと思います。
  また、応援団やチアリーダーのみなさんには、今日はもちろん、大会前の練習からグラウンドまで声が響き、とても力になりました。

• 【話：宮崎西高 応援団長 福留 愛季さん】
  今日1日だけではなく、四校定期戦までの期間、応援団をまとめて人の前で話すという立場になって私自身も成長させられました。野球部も、応援団がすごく力になったと言ってくれたので、先輩方のように私たちも野球部の力になれるような応援団として役目を果たせたと思います。

臨時応援団解団式

• 【話：宮崎西高 応援団長 福留 愛季さん】
  頼りない団長だったけど、ついてきてくれてありがとうございました。
  「応援団聞け！あさっての朝課外遅刻するな！！四定終わる！！」

西高の応援団長は前年の応援団の幹部の前で試験を受けて選ばれるということで、福留さんは去年の四校定期戦の後、男性ばかりだった先輩たちに認められて団長に指名されました。

今回、野球部のみなさんだけではなく、ご覧になった宮崎県民のみなさんにもエールを送ってもらったと思います。
素晴らしい応援ありがとうございました！