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特集
2022年11月07日
宮崎県女性チャレンジ賞 岩永環さん 退職後の挑戦(2022年11月05日放送)
宮崎県は毎年様々な分野で挑戦している女性に「チャレンジ賞」を授与しています。
今年3月に受賞したのが、岩永 環さん。
岩永さんは、病気の母親にマッサージをしていたことがきっかけで、55歳の時に勤めていた幼稚園を退職、タイへ留学。
その後2013年に、延岡市伊達町にタイ古式マッサージのお店「リラクゼーションルーム リップ」を開店しました。
更に、休日限定の雑貨店「AsianShop JAMPI JANPAR」も経営しています。
店内には、タイやネパールの商品がずらり勢揃い。
全て岩永さんが現地で直接仕入れしているそうです。
岩永さんオススメのバッグ
モン族(東南アジアの山岳地域に住む民族)の生活の様子が刺繍されている珍しい品。
直接仕入れにこだわる理由は?
- 【話:岩永 環さん】
(タイ留学をした時に)例えば食事をしている時に、子供たちがピーナツやお花を売りに来たりしていて、生活が苦しかったり、就学できない子供たちがまだまだいるという姿を見て、一概には言えないけど、「このままでいいのかな」と思った。ただ、お金をあげるとか、買うことがその方たちの生活につながっているのかという心配もあって、悩ましかった。
そこで考えたのが、現地で直接仕入れることで本人たちの利益につなげる雑貨店でした。
しかし、そのような支援を必要としている人たちが地元延岡にもいることを知りました。
- 【話:岩永 環さん】
とてもびっくりしました。小学校の入学準備ができないご家庭もあってこんなことが延岡で起きているんだと。なんとか援助できるシステムや仕組みを作りたいと思いました
貧困に苦しむ家庭・子供たちに対し、子ども食堂や子ども宅食などの支援を行う団体「子どもネットワークのべおか」と協力し、ボランティア活動を開始。
そこに賛同したのが地元の高校生でした。
ボランティア学生の部は現在会員数27人。岩永さんが定期的に開催している勉強会にも参加しています。
- 【話:子どもネットワークのべおかのスタッフ】
子供の貧困は全国で7人に1人と言われていますが、宮崎県は、5 ~ 6人に1人。ちょっと多いですよね。
【話:ボランティア学生の部 長友 海月 部長】
困っている子たちに少しでも支援ができたらいいなと思います。
学習会を通して困っている子達がいることを知り、頂いたものが使われている背景を知ることとで、この活動は有意義と感じました
岩永さんと学生たちが行っている「フードドライブ」(各家庭で使いきれない未使用品を持ち寄り支援団体に寄贈する)」活動の日。
この日は、事前持ち込み等を合わせて47人からの寄付が集まりました。
- 【話:支援者】
高校生たちが自主的に頑張っていることを聞いて駆けつけました。
(岩永さんの活動は)なかなかできることじゃないので、お手伝いできることがあれば・・・
- 【話:子どもネットワークのべおか 平野 ひろみ 副理事長】
イベントを開いてくださるのはとても嬉しいですし、そこに学生さんたちが関わってくれて、私たちの活動を知ってくださって、その輪が広がってきているのがとても嬉しいです。
その原動力は何なのでしょうか・・?
- 【話:岩永 環さん】
後悔したくない。
自分が思い描いたこと、気づかされたことがが少しでも役に立てば・・・
年齢を考えると躊躇する自分もいるけど、やっぱり死ぬ時に後悔したくない。
自分がいなくなっても子供たちが活動を引き継げる形にして、人生やり残しの無いようにやって行きたいと思います。
55歳から始まった岩永さんのチャレンジ。
ひとりの活動が周りを巻き込み大きな変化を与えています。
お問い合わせ
AsianShop「JAMPI JANPAR」(休日限定営業)
延岡市伊達町1長目48-8
090-9729-2952