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2023年06月05日
若い女性が多く罹患 子宮頸がんの現状と予防(2023年06月03日放送)
宮崎県は、子宮頸がんの罹患率が全国1位です。
子宮頸がんは30代 ~ 40代の女性に多く、国内では毎年約1万1000人が罹患し、約2900人が命を落としています。
子宮頸がんの原因
- HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染
- 主に性的接触によって感染し、多くは自然消滅しますが、持続感染した場合数年 ~ 十数年かけてがんが進行
- 症状:主に出血
- 治療:手術・子宮摘出・放射線治療 など
- HPVウイルスの感染を防ぐHPVワクチン
小学6年 ~ 高校1年生などの女子を対象に9価ワクチン(80% ~ 90%の発症を防ぐ効果)が4月から無料で接種可能に。
15歳までに接種すれば2回の接種で済む(通常3回)
HPVワクチンを接種できなかった方を対象とした「HPVワクチンキャッチアップ接種」(条件を満たせば無料で接種可能)
子宮頸がんを経験し、今は啓発活動に取り組む女性
ひめやしの会 代表 川村君子さんは、県内を中心に子宮頸がんの啓発活動に取り組んでいます。
川村さんが子宮頸がんだと告げられたのは、35歳のとき。おなかには7カ月になる赤ちゃんがいました。
川村さんはがん転移のリスクもあったことから、1カ月早く出産。
下半身麻酔で赤ちゃんを出産、産声を聞いた後に全身麻酔で子宮を摘出。手術は無事に成功。
- 【話:ひめやしの会 川村 君子代表】
絶対に元気になってこの子をしっかり育てようと思いました。
日常生活に影響する後遺症
手術の後遺症は、排尿や排便がうまくできない排泄障害。
トイレに行きたい時に行かないと、その場で垂れ流してしまうという障害は、日常生活に大きな影響を及ぼしました。
現在は多少残っている障害とうまく付き合いながら過ごす川村さんですが、早く検診を受けていればこの障害に苦しまずに済んだのでは...という後悔の思いがあると話します。
子宮頸がんを経験したからこその挑戦
子宮を摘出したことは大きな出来事でしたが、自分が経験したことを伝えたいという思いが大きくなり、美のコンテストに挑戦。
子宮頸がんの啓発へとつなげる取り組みを行っています。
- 【話:ひめやしの会 川村 君子代表】
「子宮をとるけれど、一生女だから。それを忘れないでね」という医師の言葉がずっと残っていたんです。私は女性だ、これからは私が経験したことを宮崎の女性に伝えたいと思ったんです。美魔女コンテストが、30代や40代の女性を対象にしたもので、子宮頸がんを発症する年齢に近い人たちが受ける大会だと知って挑戦しました。
女性の生き方などを披露する美の祭典。
様々な大会を経て、来年は世界大会に出場します。
川村さんが宮崎の女性に伝えたいこと
- 【話:ひめやしの会 川村 君子代表】
検診を毎年受けてればよかったなという後悔があるんです。(後遺症である)排尿障害というつらい経験もしなくてよかったなと思うんですね。子宮頸がんは、早く見つかれば絶対に助かる命。
だから検診だけは受けてほしいと思います。
ワクチンを受けられる世代の方は積極的に接種、二十歳を過ぎたら定期的な検診を受けましょう。
子宮頸がんについて詳しく知りたい方、啓発活動に興味がある方はお問い合わせください。
お問い合わせ
■ひめやしの会 0985-38-5512(宮崎県健康づくり協会)
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