2023年7月2日から3日にかけて、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県内は大気が不安定な状態となりました。

ところにより1時間に50mmを超える非常に激しい雨が降り、その影響で各地で被害が出ました。

高千穂町の国道325号では道路脇の斜面が幅およそ200メートルにわたって崩落。
土砂が道路を塞ぎました。（現在は片側交互通行ができるようになりましたが、もう一車線の土砂の撤去や工事などが必要で、完全復旧にはしばらく時間がかかるということです）

五ヶ瀬町内では住宅の庭が崩れたり、町道に土砂が流れ込んだりするなどの被害が出ました。

高千穂町では一時警戒レベル4にあたる避難指示が発令され、指定避難所にはピーク時で9世帯12人が避難。
高千穂町内の小中学校では避難指示を受け、午後の授業をやめて早めに下校する措置が取られました。

宮崎市清武町木原の県道27号では、道路の半分が長さおよそ25メートルにわたって崩落しました。

梅雨明けと今年の台風の傾向について

気象予報士　酒井さんによると、今年予想されている台風の発生数は29個前後。
平年ではおよそ25個の台風が発生しているため、今年は多くなる予想です。

南の海上で台風が発生した場合高気圧に沿って北上するため西日本に近づきやすい予想となっています。

雨による災害は事前の備えができます。
あらためてハザードマップなどで避難先や避難経路を確認し、非常食や水の準備をしておきましょう。