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2024年01月15日
能登半島地震 県内でも備える動き(2024年01月13日放送)
最大震度7を観測した能登半島地震。
宮崎県内でも職員の派遣や支援物資の提供などの動きが広がっています。
1月6日、宮崎市上下水道局の職員6人と給水車1台・作業車1台が被災地に向け出発しました。
給水車は約6100戸で断水が続く石川県能登町で今月8日から応急給水活動を行い、4日間で約800人に給水を行いました。
1月9日、県警は広域緊急援助隊などのメンバー26人を石川県に派遣。
現在は住宅の倒壊や土砂崩れが起きた輪島市で被災者の捜索や救出活動にあたっています。
また10日には、石川県能登町の姉妹都市である小林市の職員3人が被災地に向け出発。
今月25日まで災害対策本部の補助や被害の記録などを行っています。
派遣された職員の小林市総務課 中田浩彰さんは、「被災者の方々にできるだけ寄り添った活動をして、安心を届けられるよう精一杯支援活動をして参りたい」と話します。
被災者の支援 子供たちの動き
小林市内の小中学校21校で始まった「お小遣い募金」。
去年8月に能登町の中学生と交流した細野中学校3年の藤田智宏さんと林雄大さんが「友達の力になりたい」と立ち上がりました。
- 【話:細野中学校3年 林雄大さん】
交流会で触れ合った仲間もその同じ中学3年生。受験はその中で夢の大きな一歩だから、少しでも夢の一歩に繋がってくれたらなと思って始めました。 - 【話:細野中学校3年 藤田智宏さん】
募金する額は大きくても小さくても、協力してくれるという気持ちが大切なので、ぜひどんどん募金してほしいと私は思っています。よろしくお願いします。
延岡市の浦城小学校では、児童が授業の一環で販売した野菜の売り上げの一部を日本赤十字社に寄付。
売り上げは地域のために活用する予定でしたが、被災地の現状を知った児童と教員が話し合い、義援金として寄付することになりました。
- 【話:延岡 浦城小学校の児童】
食べ物が食べられなくて苦しい人たちのために楽になってもらおうと義援金を贈りました。道路とか壊れているので、とにかく役に立つことにお金を使ってくれれば嬉しいです。
フジネットワークでは、被害に遭った方々の支援のためサザエさん募金を受け付けています。
南海トラフ地震などによる災害に備える動き
地震の発生以降、宮崎市のホームセンターでは家具転倒防止のための耐震グッズや非常食などを買い求める買い物客が増えています。
今回の地震を受けて県が呼びかけているのが、住宅の耐震化。
能登半島地震で震度7の揺れを観測した能登地方では、住宅の倒壊が相次ぎました。
宮崎県内の住宅の耐震化率は、2020年時点で84%。
県は来年までに90%超えを目指していますが、課題もあります。
県建築住宅課 畑中喜一郎さんは、
特に年金で生活している高齢世帯では、耐震化の工事にかかる費用を準備できない場合が多いのではと話します。
そこで県は、1981年以前に着工した木造住宅を対象とした支援制度の活用を呼びかけています。制度を利用すれば、耐震診断の場合、最大13万6000円の補助。改修工事が必要な場合は、工事費の8割、最大100万円の補助を受けられます。
明日起こるかもしれない地震。後回しにせず早めに取り組むことが必要です。
※耐震化の支援制度は、今年度の受付はほとんどの自治体で終了しています。来年度分については各市町村の担当課にお問い合わせください。