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特集
2024年02月26日
ベトナム人の採用で見えた可能性 宮崎市のキュウリ農家(2024年02月24日放送)
今回は、農業で宮崎から海外への進出を目指す企業にスポットを当てました。
ベトナム人の採用で新たな拠点を作ろうと試みる宮崎市のキュウリ農家
TACOJIMA FARM(宮崎市大瀬町)は宮崎市内3カ所の敷地(約170a)でキュウリを栽培しています。
従業員は約30人。
そのうち6人のベトナム人が日々成長するキュウリの質を見極め収穫や手入れ作業を行っています。
蛸島幸司代表が技能実習生を採用するため初めてベトナムを訪れたのは2017年。
若い人材が多く経済に活気があるベトナムには、当時日本企業が少なくライバルがいなかったことで、今がチャンスと決意したのだそうです。
受け入れ当初は言葉が通じないことでトラブルが多かったそうですが、今となっては、真面目で勉強熱心なベトナム人の存在がFARMの支えとなっていると話します。
27歳のラムさんは、ハウス管理の責任者。
温度や湿度の調整や肥料作りなど、キュウリ栽培で重要な役割をベトナム人の中で唯一任されています。
勉強熱心で知識も豊富ラムさんは、習得後はベトナムに帰って自分で農業をしたいと話しています。
ベトナムは東南アジアに位置する人口およそ1億人の国。
若い人材が多く資源も豊富なことから、多くの日本企業がベトナムへ進出していますが、農業分野での進出はほとんどありません。
働き手確保のためベトナムに通っていた中で見出したビジネスチャンス。
TACOJIMA FARMは4月からベトナムでキュウリ栽培を始めることになりました。
Q:ベトナムに進出することのメリットは?
- 【話:現地でサポートする グエン ホアン ヴィエットさん】
基本的に ベトナムは中国産の安い食材がほとんど。お金がないので自由に選ぶことができない。もちろん安全 安心の食べ物は食べたいので、日本産はベトナムでも人気です。また、日本の栽培技術を学びたいと思っている。
蛸島代表は今後について「メガファームにして、現在ファームで働くベトナム人たちが国に帰った時に現地に建てたハウスで技術を生かしてもらい、ベトナムの皆さんに安心安全な野菜を食べてもらいたい」と話しています。
TACOJIMA FARMの ベトナム進出が、ベトナム人にとって働く場所の 確保にもつながっています。
ベトナムと宮崎の2つの拠点で今後どのように農業のスタイルを確立していくのか今後の取り組みにも注目です。