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2024年04月29日

新しい教育の形 ツノスポーツアカデミー(2024年04月27日放送)

01 ツノスポーツアカデミー

都農町内最後の高校「都農高校」が閉校後、2020年に誕生した「ツノスポーツアカデミー」は、サッカーで町に人を呼び込む新しい形の学校です。
目指しているのはサッカー選手としてだけではなく、一人の社会人として活躍できる人材の育成です。
今回は、サッカーと教育が一体となった全国的にも珍しいクラブチームについて紹介しました。

02 独自プログラム

ツノスポーツアカデミーでは、独自のプログラムで育成を行っています。
「サッカー」「生活」「教育」「職育」「地育」の5つの活動を柱とし、将来サッカー選手としてだけでなく幅広いキャリア選択ができるよう3年間で様々なスキルを身につけていきます。

02 独自プログラム

  • 【話:ツノスポーツコミッション 石原英明代表理事】
    サッカーを中心に考えながらもそれ以外のことも経験して、それをどんどん サッカーに結びつければいいと思う。 時が経ちサッカー中心じゃない生活になった時にまた別の形で役に立つと気づいてくれる時が来ると 思う。

04 寮で共同生活

選手たちは、寮で共同生活を行います。
毎日の食事や掃除洗濯はもちろん、1日のスケジュールや勉強の計画まですべて自分たちで考えるなど、自分の行動に責任を持ち自立できるよう、日々の生活からトレーニングが始まっています。

05 通信制高校

アカデミーが提携している通信制の高校へ入学。
自分のペースで勉強ができる通信制のメリットを生かし、効率よく授業を進め自分が学びたい分野に重点を置いています。
大学受験を目標にしたり、将来のため外国語を学ぶなど、何をどれだけ学ぶかを決めるのも自分自身です。
選手は「将来スペインとかに行った時にスペイン語を話せる方がいい。高校でスペイン語を学べるところが魅力」と話します。

06 職育

ツノスポーツアカデミーのプログラムでもっとも特徴的なのが「職育」。
アスリートとしての夢を追いかけながらも様々なキャリア設計ができるよう、都農町内の事業所や農家などと連携し、職業体験を行っています。
短期的な職業体験とは違い、年間を通して働き、給料も支給。
地域の協力で働くことの大変さや楽しさを学んでいます。

キャプテンの上田裕紀さん(3年生)は都農町内にある漬物工場で働いています。
「普通の高校だったらできない体験をこのような所でさせてもらっているので 自分の将来にも良い事かなと思っています。働いている人の厳しさとか、作ってくれている方への感謝とかありがたみを知るというのにも良い。」と話します。

07 地域との交流

アカデミーでは地域との交流も積極的に行っています。
地元の行事などに参加し、子どもからお年寄りまで幅広い年代の人たちと触れ合うことで、地域に関心を持ち、地域の人から応援される選手の育成につながっています。

08 監督

Jリーグ参入を目指すヴェロスクロノス都農の下部組織である「ヴェロスクロノス都農 U-18」に所属している選手たちは、スペインの指導者ライセンスを持つ松森優介監督の下、日々レベルの高い練習を行っています。

09 地域に愛されるクラブチーム

  • 【話:京都府出身 主原実さん(1年)】
    最終的にはスペインでサッカーしたいなと思います。
    まずはこのチームでスタメンに入って、2年後にはトップチームに上がれるように頑張っていきたいです。
  • 【話:キャプテンの上田裕紀さん(3年生)】
    一番は都農町内で応援されるようなクラブを自分がキャプテンになった時からずっと思っていて、試合にも来てもらって、そういう中で勝ったら最高なので、そこはしっかりやっていきたいと思っています。

サッカーを通じて地域が一体となるツノスポーツアカデミーの取り組みは全国的にも珍しく、ツノモデルとして全国から注目を集めています。
サッカーだけではなく、選手一人一人の人間としての成長を後押しするこの教育の形が、これから生徒たちの可能性を広げていく新たな選択肢となっています。

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