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特集
2024年05月13日
宮崎に来た思いとは・・ ミャンマーからの留学生(2024年05月11日放送)
今年4月にミャンマーから宮崎に来て日本語の勉強を頑張っている1人の女性に密着しました。
ス ユーン ミさん(23歳)。
この春日本語を勉強するためにミャンマーから遠く離れた宮崎に来ました。
夢は日本で介護の仕事をすること。
理由は「ミャンマーでは栄養管理やお年寄りの世話がしっかりしていないから。ミャンマーではお年寄りが家族と一緒に住んでいるところが多く、施設がとても少ない。」と話します。
現在ミャンマーでは、国を出て働きたいという若者が増えていて、外国語の勉強にも積極的です。
ユーン ミさんは宮崎総合学院の奨学金制度を利用して日本語を学んでいます。
宮崎総合学院の奨学金制度は、1年間日本語の勉強をした後に就労するというモデルで、1年間の授業料を介護施設などが奨学金として負担し、卒業したら支援先の施設に就職、3年間働くと奨学金の返済が免除されるという仕組み。
今年、宮崎情報ビジネス専門学校に入学した169人の留学生のうち、27人がこの奨学金を受けています。
宮崎市内で6つの飲食店を経営するコンフォートダイナーも今年から奨学金制度を利用。
ミャンマー出身の2人の学生を支援しお店のアルバイトとしても雇っています。
- 【話:コンフォートダイナー 竹井倫世社長】
1年間日本語をしっかりと学んで就職をしてくれるということ。そして一番は生活の支援をしっかりと1年間かけてしてくださいますので、その後に仕事をしやすい環境ができていると思います。和食・宮崎料理を学んだ上で最終的には(ミャンマーに)帰りたいという夢があり、これからの宮崎の食の発信というところに私たちも一緒になって希望を持って取り組んでいけたらいいなという思いがあります。
宮崎総合学院にはミャンマーから46人の学生が来ていて、寮やアパートで共同で生活を送っています。
この日は宮崎で揃う食材を使って、ミャンマーを代表する料理「オンノ・カウスェー」を作りました。
ナンプラーで味付けしたココナッツミルクのスープに鶏肉やゆで卵などを具材にした麺料理です。
「自分が仕事をして働いて家族を支えたいので、家族のために頑張らなければならないと思っています。国へ帰ったら、国の介護施設を今よりもっと良くしたいです。」と話すミャンマーからの留学生ス ユーン ミさん。
1年間日本語を学び、来年春からは日南市の病院で、介護の仕事に就くことが決まっています。
新生活がスタートしておよそ1カ月。
異郷の地宮崎で、ふるさとや家族を思いながら、目標に向かってひたむきに頑張っています。