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2024年12月16日
小規模特認校制度とは? ~少人数でゆとりある教育~(2024年12月14日放送)
少人数の学校でのびのびと学べる「小規模特認校制度」。
今回はその制度を導入している宮崎市田野町の 「七野小学校」 に密着し、その魅力と取り組みをご紹介しました。
小規模特認校制度とは?
「小規模特認校制度」とは、豊かな自然環境や小規模学校の特色を生かし、児童一人ひとりに目が届くきめ細やかな教育を提供することを目的とした制度です。
- 校区外からも入学可能:その学校がある自治体に住んでいれば、校区に関係なく通学が可能。
- 複式学級の解消:児童数を増やすことで、複数学年が合同で授業を行う「複式学級」の解消にもつなげます。
宮崎市唯一の小規模特認校「七野小学校」
宮崎市田野町にある「宮崎市立七野小学校」は、1960年452人の児童数をピークに減少が続き、2004年に小規模特認校制度を導入しました。
現在の全校児童数は55人。
少人数の環境で学びやすい工夫が行われています。
宮崎市内どこからでも通えるため、現在は全校児童の半数を越える29人が校区外から通っています。
七野小学校を選んだ理由
- 一人一人に目が届くきめ細やかな教育 を求める保護者が多い
- 大人数の学校に馴染めない子どもにも適した環境
七野小学校では、児童数が少ない 3・4年生を一つのクラスとして授業を行う複式学級を採用しています。
担任の負担軽減のため、次のような工夫が行われています。
- 音楽や体育などの 技能科目は合同で授業を実施
- 担任以外の教員が授業を担当することで、教師の負担を分散
少人数教育のメリット
七野小学校では、少人数ならではの特徴を生かし、子どもたち一人ひとりに寄り添った教育が行われています。
子どもたちの個性を尊重し学びたいように学べる環境や、先生が児童一人ひとりの様子にすぐ気づき、きめ細かなサポートができ、学力と自主性を育む授業を実現。
【5年生教諭】
「自分たちがやりたいように学べるところが小規模学校の良さだと思う。」
昼休みには、1年生から6年生までが運動場で一緒に遊ぶ姿が見られるなど学年を超えた交流も。
自然と思いやりや協調性が育まれます。
保護者の声:安心して通わせられる環境
- 一人ひとりに目が届く指導が嬉しい
- 上級生と下級生の交流が多く、自然と協調性 が育つ
- 子どもたちの友達関係が見えやすく、保護者も安心
未来に向けた取り組み
七野小学校では、来年3月から児童クラブ を設置し、さらに通いやすい環境を整備。
地域との連携も大切にしており、太鼓の指導などを通じて 伝統文化の継承 にも取り組んでいます。
- 【七野小学校 川越賢二 校長】
「10年後、20年後も子どもたちや保護者の期待に応えられる学校づくりを目指しています。」
七野小学校のような小規模特認校は、少人数教育のメリットを最大限に生かし、子どもたち1人1人の成長を支えています。
学力だけでなく、自主性や協調性を育む環境は、多くの保護者にとっても魅力的です。
小規模特認校について関心のある方は、各自治体または学校に直接お問い合わせください。