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特集
2019年04月29日
平成の人。泊 麻未さん 25歳(2019年4月27日放送)
新時代をリードする、平成生まれの若者にスポットを当ててきた企画「平成の人」。
このコーナーも今週で最後となりました。いよいよ始まる新しい時代に向かって何を思い、どんな未来を描こうとしているのかを聞いてきました。
今回スポットを当てたのは、マルチな才能を持つアーティスト泊 麻未さん。
モデル、画家、脚本家、映画監督と枠にとらわれない自由な生き方を貫く日南市出身の25歳です。
「いろんなことができると横のつながりができる。そのつながりができると新しいものを生み出せる。そこがマルチに動きたい理由です。」
そう語る泊さんが幼いころに抱いた夢は、女優と絵描き。
大学では演劇学を専攻し、独学で脚本の勉強にも励みました。
卒業後刺激を求めるように向かったのはニューヨーク。そこで新たにアートの才能も開花させたのです。
「はじめて海外に行ったときに、体型を気にせず堂々と歩くニューヨークの女性に美しさを感じ、絵を描くようになった。内側から輝いているかどうかで美しさが決まるというのがいいなと感じた。」と泊さんは話します。
泊さんの作品は店舗のシンボルにもなっている。
ジャンルを超えて好きなことをひたむきにやり続けてきた泊さんは宮崎に戻った今、これまで何もないと思っていた地方こそ魅力的だと気づきました。
泊さんは「外に出るとローカルの面白さや個性がぎゅっと詰まっていることがわかる。
これからの時代はそれが楽しいし面白いと思うので宮崎に拠点を置きたいと思う。」と感じています。
そんなローカルで生きることの意味を作品として表現したのが、日向市美々津を舞台に制作した自主映画「ノットフレンド、ノットラバー。」です。
宮崎で活動する同世代のアーティストに出演を依頼し、泊さんは初めて監督、編集にも挑戦しました。
「もちろん自分の作品を作りたかったというのもあったけれど、宮崎のアーティストを集めたかった。そして集まったアーティストたちと今後も一緒に活動したいなと思った。」とその思いを語ります。
美々津で開かれた上映会には30人が参加し、泊さんは「嬉しかった。まず一つ作品を作って上映までする。形にするのがすごく難しいことなので、それができてありがたいことだなと思う。」と感謝の気持ちを語ります。
- これからどんなチャレンジをしていきたいですか?
「いろんなジャンル・分野のものを掛け合って新しいものを作っていく時代。世界に向けて宮崎で作ったものを発信できたらなと思う。」 - あなたにとって平成とは?
「令和が始まると、平成だったんだなという感じや自分たちは平成組という実感が湧いてくると思う。そうなった時に、平成で生まれて自分をカタチ作っているもの、アイデンティティが自分にとって平成だと思う。」
好きを追求する楽しさとその先に広がる可能性を教えてくれた泊さん。
そして4週に渡って特集してきた「平成の人」たち。
時代をリードするみなさんの進化していく姿にこれからも期待していきたいと思います。