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特集
2019年04月15日
平成の人。二上拓真さん 26歳(2019年4月13日放送)
今回の平成の人は、伝統の手仕事を新たな形で受け継ごうとする若き職人 二上拓真さん26歳。
一つ一つ職人の手仕事によって作り上げられたあたたかな作品の数々。
50年以上続く伝統あるこの工房に、藍に魅せられた青年がいました。
「藍は人間や生き物みたいなものでしっかり使ってあげて、しっかり休ませてと健康管理のようなことを日々やってあげると良い色が出るのかなと思う。」そう語るのは若き職人 二上拓真さんです。養蚕から染色、織まで手作業で仕上げる熟練の職人たちの中に飛び込んだ唯一の20代。
そんな二上さんと藍の出会いは1枚のストールでした。
「大学の時に買った1枚のストールを今でも使っていて、藍の色がめちゃくちゃ綺麗で・・・ほんとそれだけですね。この出会いが今に繋がった。」と話す二上さん。
一目で魅了されたそのストールの作り手に会いに訪れたのがこの工房でした。
そこで後の師匠 秋山眞和さんと出会います。
二上さんは秋山さんの人柄にひかれ、ここで働くことを決意しました。
国の現代の名工にも名を連ねる秋山さん。
その作品は国の内外で高く評価され、皇后様にも献上されました。
職人として生きる厳しさを知る師匠にとって、二上さんを弟子として受け入れることは容易い決断ではありませんでした。
「こうゆう手仕事は10代からやるのが普通ですから、あとで後悔するからやめておいた方が良いと言った。」と秋山さんは当時を振り返ります。
あれから4年。
熱い思いで日々仕事と向き合う二上さんの真摯な姿は、秋山さんの気持ちをも変えていきました。
「引退するつもりだったけど、彼がいるから引退できなくなった(笑)」と笑う秋山さん。
二上さんは「覚悟を持って受け入れてくれたから覚悟を持って応えなければいけない。4年間働きながら気持ちが固まってきた。」と語ります。
- 新時代への想い
「自分の思ったことに対して次の時代もしっかり納得いくまで積み上げていきたい。色々な人たちがいるのでその人たちと新時代ならではの仕事ができたら良いかなと思う。」 - 渡邉さんにとって平成とは?
「自分の決断や働いてきた4年間が今の自分になっていて、今からが本番かなと思います。自分をよく知るための準備運動期間が平成で、次の時代はそれを思いっきりぶつけていこうと思う。」
これからが本番だと話す二上さんの次の時代が本当に楽しみです。