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2021年03月01日
新型コロナウイルス 第3波 医療現場の現状 見えてきた課題(2021年02月27日放送)
新型コロナウイルス第3波。
県内での第3波ではクラスターも多発して、医療機関は大きな影響を受けました。
県庁では一刻も早く入院が必要な人をどの医療機関で受け入れてもらえるか、入院調整が続き、課題が見えてきました。
2月初め、県庁では保健所からの感染者の情報と受け入れ可能な医療機関の情報を一元的に管理し、入院を調整する会議が毎日開かれていました。
感染者の年齢や症状、家庭の状況に応じて確実に入院・療養できるように調整していきました。
- 【話:宮崎大学医学部附属病院 救命救急センター 落合 秀信センター長 】
「第2波と比べると、第3波はさすがにきつかったです。重傷者はICUに入ることが多いが、ICUは他の救急患者も入っている可能性もあります。その辺りの調整から始まります。重症患者を依頼してきた医師は患者の状態が悪くなっているので焦っている状況。かなりのスピード感を持って入院調整しないといけないところでした。」 - 【話:県 医療薬務課 小城 勇生主幹】
「1つの医療機関が1日に受け入れるコロナ患者は多くて2人程度と感覚的に思っていて、どこも「今日これ以上できません。」という中で、どうしても入院が必要なので圏域外の医療機関に救急搬送で入院調整したケースもあります。」
第3波で医療機関はコロナではない患者の転院など、通常の医療をかなり制限してコロナへの対応にエネルギーを傾けました。
一方で、患者を受け入れた医療機関のスタッフは1年近く重い負担がかかり続け疲弊が大きくなっています。
- 【話:宮崎大学医学部附属病院 救命救急センター 落合 秀信センター長】
「今のままでは同じような苦労をしてしまうと思うので、今のうちに第3波の反省を生かして第4波に向けて対策が必要だと思っている。」
また、治療の意思の確認や安静を保つことが難しい認知症コロナ患者への対応は大きな課題となっています。
- 【話:宮崎大学医学部附属病院 鮫島 浩病院長】
「認知症の専門でないICU病床でやるべきか、それとも認知症の専門のある所である程度、専門的な知識を持った医療者が出向いてやるべきか、まだ結論が出ていないが動向を見て対応する必要があると考えています。」
私たちにできることは、引き続きの感染対策。
みんなで意識して感染対策に取り組んでいきましょう。
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