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特集
2019年09月23日
宮崎市教育委員会 ALT増員 小・中学校の英語教育は・・・(2019年9月21日放送)
来年度から学習指導要領が改訂され、小学校の英語教育が大きく変わります。
それに合わせて県内でも様々な取り組みが始まり、ALTの数が大幅に増員されました。
ALTはASSISTANT(助手)・LANGUAGE(言語)・TEACHER(教師)の略で、日本語では外国語指導助手と呼ばれています。
このALTが、宮崎では7月まで15人でしたが25人に増えました。
今まで1人のALTが2つの中学校を受け持ち、さらに同じ校区内の小学校も受け持っていました。
それが25人に増えたことにより一人で受け持つ学校の数が大幅に減ることになったのです。
それによってALTの授業時間数が増え、中学校では1クラスあたり年間16日間から35時間以上、小学校では年間30時間から35時間以上に増えました。
宮崎東中学校に在籍しているALT アンダーソン・ルーカス・ウィリアムさんは、アメリカ シアトル出身の25歳。
大学時代に学んだ日本の歴史や文化がきっかけで日本に興味を持ち、2年前から宮崎でALTとして活動しています。
この日の授業はファストフード店での買い物の仕方。
班ごとにお互い店員とお客役になり、英会話にトライします。
英語を「聞いて」「話す」ことに重点をおき、コミュニケーションができる力を育成することを目的としています。
ルーカス先生の授業はわかりやすく柔軟で、生徒や先生からも厚い信頼が寄せられています。
ALTが増え学校にいる時間が増えたため、廊下では生徒たちに話しかけるなど授業以外にふれあう機会も増えました。
別の日、ルーカスさんがやって来たのは江平小学校。
宮崎市のALTは、配置された中学校の校区内にある小学校も担当しているため週2回江平小学校でも英語の授業を手伝っています。
小学校の英語の授業は、国語や算数など他の教科と同様に担任の先生が教えています。
宮崎市の小学校で英語教育が始まって10年、担任の先生ならではの悩みがありました。
それは「英語の専任教諭ではないので単語の発音が合っているのか不安」というところ。そんな中ALTの先生がネイティブの発音を児童に教えてくれるのでとても助かっていると話します。
この日ルーカス先生が提案した授業は「友達の好き嫌いを調べるゲーム」。
「Do you like~」と質問をして答えが「Yes I do」なら進化し、どんどん質問してゴールの学者を目指していくものです。
子どもたちは楽しそうにお互い質問をし合っていました。
そんな宮崎の子どもたちをルーカス先生は「宮崎の児童・生徒はとてもすばらしいです。ふれあう中でほとんど問題はないし皆とても優しいです。僕の授業を楽しんでくれているようでそれがとても嬉しいです。」と話します。
ALTの活躍によって宮崎の子どもたちの英語力がどんどん伸びていくことに期待したいと思います!