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2023年05月29日
ペットから人への感染も マダニによる感染症「SFTS」(2023年05月27日放送)
SFTS
ウイルスを持ったマダニに噛まれることで感染する病気
感染すると発熱や吐き気意識障害などの症状が出て最悪の場合死に至ることもあります。
西日本を中心に感染者が報告されていて県内ではこれまでに累計102人の感染が確認されています。(全国最多 致死率約30%)
最近では感染したペットから飼い主が感染する例も報告されています。
今年急増しているペットへの感染
「SFTS」の研究を行う宮崎大学 産業動物防疫リサーチセンター 岡林 環樹教授によると、県内でも猫から人への感染を確認。
宮崎の事例では、亡くなったなった猫を触った際、血液に触れた方が発症。
発症した猫には、血液だけではなく、唾液、目やに、うんち、おしっこなどに、ウイルスの遺伝子を排泄することが分かってきているそうです。
猫の致死率は60%にも上ります。
マダニの生息場所
山に行かなくても、庭の近くなど思ったより身近なところにマダニが潜んでいます。
実際に宮崎大学の構内で調査をしてみると開始からわずか20秒で発見
(小さいので服やペットについていてもなかなか気づきにくい)
対策
- 野外で活動する際には、長袖長ズボンでつばのついた帽子
※首にはタオルを巻くなど肌の露出を少なくすることが大切です - 付着してすぐに吸血するわけではないため、ペットはこまめなブラッシングでマダニの吸血を避けられる。
- もし噛まれてしまった時には、潰したりするとそこからがウイルス飛び出る場合もあるので、皮膚科に行って対応することが大事。
- 心配であれば宮崎大学の無料検査が可能なので、獣医を通して検査依頼できます。
宮崎大学農学部附属動物病院 ペットからの感染を防ぐ取り組み
治療中に獣医や飼い主、他の動物への感染を防ぐため、シェルターを導入し隔離治療を行っています。
病院内での治療に使われているほか、退院後自宅で治療することも可能。
これから夏は薄着で外で活動する事が増える時期に入っていきます。
人やペットの命を守るため、まずはこの「SFTS」 の危険性を十分に理解し、マダニが生息するような場所に入るときは、なるべく肌の露出を抑えるなど対策をとっていきましょう。
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