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2021年06月14日
豪雨災害から1年 えびの米の今(2021年06月12日放送)
2015年に県内では初めてとなる米の食味ランキングで最高評価特Aを獲得し、全国でもトップクラスの品質を誇っている「えびの米」。
霧島連山から湧き出る豊かな水と肥沃な土壌を活かし、美味しい米を作り続けてきました。
しかし、2018年の硫黄山の噴火による赤子川の水質の悪化、
さらに去年7月九州各地を襲った豪雨で、日本有数の米どころは甚大な被害を受けました。
川内川の氾濫で被害のあった下大河平地区は、現在も水田の土砂を取り除く作業が行われています。
豪雨災害からおよそ1年。
復旧工事は約8割が完了し、現在稲作再開に向けた準備が進められています。
この地域で26年間米づくりを続けている勘馬孝次さんは、約1.4haの水田が被害に遭いました。
- 【話:稲作農家 勘場 孝次 さん】
6月のうちに田植えができるように何とかしたい。しかしこれまでの土壌は濁流に流され新たな土での米づくりになるため、どうしても肥料の設計が難しくて、どんな稲が育つか、今のところよく分からない状態。
ここは川が流れていて秋が早いため、1日でも早く田植えをして、早くうまい米がとれる地域に戻りたい。
えびの市では3年前に硫黄山が噴火して以降、農業用水として利用していた赤子川の水質が悪化し取水ができなくなり、一部の地域では去年までの3年間、代替作物に変更するなど稲作を断念していました。
そして今年5月、水質の改善が確認され取水が停止していた岡元用水路での取水が再開されました。
およそ100haの水田が利用できるようになり噴火の影響を受けた全域にあたる449haで4年ぶりに稲作ができるようになりました。
- 【話:稲作農家 宮路 茂美 さん】
先祖が代々受け継いだ土地なので大事に作りたい。久しぶりの田植えを一家総出で頑張っていきたい。うちは精米まで全部自分のところでやるので、米だけは作りたかった。それがかなってよかった。
- 【話:えびの市上浦自治会 藤嶋 浩三 会長】
この3年間がものすごく長かった。再開できたことの喜びはまた何倍もの喜び。丹精込めて米作りをして美味しい米を皆さんに提供していきたいと思っています。
これからまだまだ雨のシーズンは続いていきます。
7月豪雨の被害を受けた地域でもしっかりと整備が進み、1日も早い米どころ、えびのの完全復活を期待しています。
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