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2024年02月05日
能登半島地震から1カ月 県民の意識や備え(2024年02月03日放送)
能登半島を震源とする直下型の地震は1月1日午後4時10分頃に発生。
地震の規模を示すマグニチュードは7.6 。
和島市と志賀町では最大震度7を観測しました。
気象庁によりますと石川県で震度7を観測したのは今回が初めてだということです。
石川県の被害時状況
県民の意識の変化
- 自分たちの身は自分たちで守る っていうことを強く思う。
- 家がもう古くなっているが どこをどういじっていいかがわからない。
- 子供のことで特に離乳食始まったばっかりだと、水がないという状況を考えると備えておかないといけないと思う。
- 寒いとかいうのが一番辛い。トイレが使えないのもつらい。電気やガスとかが止まった時に替わるものがないので困る。
- 災害起こった時に必要だと思ったので水をその2リットルを箱で買った。
- 防災士の資格をとって「宮崎やばいぞ」ということに気づいた 。在宅での避難を念頭に置いているので床下収納で長期保存のお水や食料をあのローリングストックで見直しをするようにした。
- 今回1週間経ってもなかなか こなかったので、食料とかを蓄えておくのは必要だと思う。
旅行先で被災した方の体験談
石川県金沢市在住の北上肇さんは、発災当時、家族15人で 七尾市にある海の近くの温泉旅館を訪れていました。
- 地震発生時の状況
入浴中に地震アラートが鳴った時には楽観的だった北上さんでしたが、 実際に地震が来た時には湯船が津波のように波立ち、立っているのが精一杯だったと話します。 - 近くの山に避難
頭も体も濡れたまま浴衣を着て目の前の山に避難。パニックになっている子どもは歩けない状況なので子供を抱えて山へ登るというのが非常に困難だったといいます。「道なき道を行くような感じで、トゲが刺さったり裸足で逃げているので本当に危険な状況でした」 - 避難所(公民館)に移動
1時間ほど山に避難していた北上さんは、旅館の案内でマイクロバスに乗り 一時的により高台にある公民館に移動。 避難場所は古い体育館のようなところで、非常に寒く、断水もしていたのでお手洗いも衛生的に悪い状況だったと話します。 - 避難所(小学校)に移動
その後、4階建ての小学校の体育館へ移動しますが、人数が多くゆっくり休めない状況。温泉宿から借りている布団や毛布で寒さをしのぎました。余震が続く中、体育館の窓ガラスも揺れ、 地震アラート速報が一斉に大きな音で鳴るのでさらに恐怖が増す恐ろしい環境。子供のおむつも足りない状況で、小学校の保健室がおむつの支給場となり保健室には子供達が集まっていました。 - 車で自宅へ戻る決断
3時間ほど避難所にいた北上さんは、1歳の子供や80代の祖父母も一緒だったことから、自分の車で自宅のある金沢市に帰ることを決めました。
道路の地割れや陥没で 通常1時間半ほどで帰れるところ、4時間ほどかけて帰宅。 その翌日はタイヤがパンクするような片道10時間ほどかかる道中になっていたといいます。
被災して学んだこと
震災から1カ月。
北上さんは今回の経験を通して車への備えも重要だと話します。
- 【話:北上肇さん】
車があれば携帯も充電できるし、暖を取ることができるので、遠出するならガソリンは満タンにして、 冬寒い時であれば、毛布やホッカイロ、食料 、飲料水を少なからずストックしておいたほうがいいのかなというふうに 感じました。
小さい子供がいる場合は、リュックにおむつとミルク、濡れティッシュを用意しておくことも大切です。震災以降は、車にストックするようにしています。
東日本大震災の時には車が渋滞して避難が遅れたというケースもありました。
ケースバイケースですが、今回の能登半島地震の際の北上さんの場合は車が一番重要に感じたということでした。
自宅への備えはもちろんのこと、外出先での被災に備えて車への備えも重要です。
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