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2024年09月16日

日向灘地震から1カ月 現状と今後の備えについて(2024年09月14日放送)

8月8日に日向灘沖で発生した地震から1カ月。
震度5強を観測した宮崎市のマンションでは、壁面収納が倒れるなどの大きな被害が発生しました。
地震後1カ月が経過した今、被災したマンションの現状を取材しました。

地震直後 被災者が語る大きな揺れと恐怖

01 地震後のマンションの一室

鉄筋コンクリート造りのマンション12階に住む女性は、地震発生時、夏休み中の10歳と8歳の子どもと一緒にリビングにいました。
地震の揺れは激しく、「船の甲板で大波に揺られるように、何度も大きく揺れた」と振り返ります。
重さ約500キロの壁面収納が倒れ、家中が家具で埋め尽くされ、生活が一変しました。

02 被災者

もし家具が倒れていた場所に子どもたちがいたら...と考えると、今でも怖くて落ち着かない」と話す女性は、地震当時の恐怖を振り返りながら、社会福祉協議会や青年会議所のボランティアの助けを借りて、片付けに追われていました。

特に、マンションの上層階では突っ張り棒などの家具の固定方法では十分でなかったことを痛感したそうです。
家具の配置や対策を見直す必要がある」と感じていると語ります。

地震発生から1カ月後の現状

1カ月が経過し、再び女性の自宅を訪れると、表面的には片付いて見える部分もありましたが、部屋の奥にはまだ手つかずの荷物が残っていました。
地震直後から災害ゴミの処理を進めてきたものの、全てを片付けるには至っていません。
リビングを覆っていた壁面収納は壊れた一部を除いて処分されましたが、地震の傷跡は壁や床に残り、完全な復旧にはまだ時間がかかりそうです。

03 地震発生から1カ月後の現状

女性は、「最初の1週間は保険の請求や片付けなどやることがいっぱい。21時間掃除していたこともあった。」と話します。
しかし、その後も台風が襲来し、「仕事や子育てをしながらの片付けは予想以上に大変で、1カ月経っても思うように進まない。」と疲労感を滲ませました。

次の地震への不安と備え

04 地震への備え

現在は残った棚を固定して使っていますが、次の地震への不安は消えません。
特に、地震保険の補償が十分でなかったことから、次に来る災害時にかかる費用の心配をしています。
女性は、「いつまた大きな地震が来るかわからない中、どのタイミングで修復を進めるべきか悩んでいる。」また、「この家に住み続ける限りは多分あれぐらいの揺れは来るだろうなと思いながら生活しなきゃいけない。保険の見直しや家具の配置、自分がいない時の家での子供の過ごし方や避難の仕方を見直さないといけないなと思う」と話します。
余震が続き心の傷も癒えない中、今後の備えとして、家具の配置や保険の見直しや避難経路の確認が急務だと感じています。

専門家の見解と今後の備え

05 専門家の見解

京都大学防災研究所 宮崎観測所の山下助教によると、日向灘での地震活動は一時的に沈静化していると見られています。
しかし、今後も引き続き警戒が必要です。

06 日向灘の歪み

山下助教は、「日向灘には歪みをため続けている場所があり、将来的に再び地震が発生する可能性が高い」と警告します。
特に、日向灘での地震は震源が近いため、緊急地震速報が間に合わない可能性があることを指摘し、津波への警戒も必要だと強調しています。

山下助教は「無理のない範囲で日常生活に防災意識を取り入れることが大切」とアドバイスします。

生活の中での継続的な備えが重要

次なる地震への備えとして、日常生活の中で防災対策を無理なく継続していくことが重要です。
地震の被害が少なかった場合は時間が経つと防災意識が薄れがちになりますが、今回の被災経験を教訓として、家具の固定や避難経路の確認などできることから進めていくことが求められます。
地震に対する警戒を続けつつ、日々の生活の中で防災意識を維持し、次なる災害に備えていくことが必要です。

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