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2021年03月08日
東日本大震災から10年 災害への備え(2021年03月06日放送)
東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災。(2011年3月11日)
沿岸部を巨大な津波が襲い、多くの人が犠牲「死者:1万5,899人(2021年2月時点)」となりました。
- 【話:京都大学防災研究所 宮崎観測所 山下 裕亮 助教】
発生リスクが年々高まってきているのは、南海トラフ地震(駿河湾から日向灘までの範囲が震源として想定)、今後30年以内に70%~80%の確率で発生すると考えられています。また、宮崎県の想定では、最大震度7、最大津波高が約17m(最短14分で到達)とされています。
南海トラフ地震が発生した場合は、震源が宮崎から離れていても津波が来ることも考えられるため、揺れが小さくても津波は大きいものがくる可能性があるということは知っておいてほしい。今このタイミングで起こってもおかしくない。
今回は「防災士の田中みどりさん」をゲストにお迎えてして、お話しを伺いました。
田中さんは東日本大震災の際に看護師として被災地を訪れたことをきっかけに防災士となり、その後は毎年のように東北にボランティアに行かれています。
- 【話:防災士 田中みどり さん】
地震への備えとしてまず意識してほしいことは、地震はいつ起こるか分からないため、日常生活の中で「プラス津波」ということを頭に入れて構えてほしい。
この意識を持つために最適な方法として、県などでも定期的に開くように呼びかけている「家族防災会議」があります。家族防災会議とは、災害に備えて事前に決まりごとを作っておくなど、家族で常日頃から話し合いを行うことです。
家族防災会議で話しあうポイント
- 災害シミュレーション
災害はいつ起きるか分からないため、避難場所はどこが近いのか、どこが高いのかなど、家族で話し合いながら、どう行動するかをシミュレーションしておくこと。 - 備えの見直し
災害時の備えとして、最初に思い浮かぶのが非常用持出袋ですが、持ち物については定期的なチェックが必要になります。
非常用飲食物の賞味期限が切れていないか、時期に応じた持ち物(コロナ渦ではマスクや消毒液など)が入っているかなど、季節や家族の変化に合わせて持ち物を定期的に見直すこと。 - 避難場所の共有
まずは、家族で話し合って避難場所を決めておきましょう!また、外出先によって避難場所も変わってくるため、そういう時の連絡方法や避難場所を決めておくことも大事になります。実際に避難場所まで歩いてみて時間を測るなど、事前に確認しておくこと
防災に対しての心構え
地震が来たら、まず津波がくることを想定して高い所に逃げること。
災害が甚大化している今「守る」防災から「戦う」防災に変わってきている。地域のコミュニティで防災訓練を受けて、津波から逃げましょう!そして生きましょう!
3.11を前に今一度、家族でこの家族防災会議を開いてみてはいかがでしょうか。
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