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2021年10月11日
樹齢100年以上の「百年木材」 新たな銘木文化を宮崎から世界へ(2021年10月09日放送)
宮崎を代表する産業の一つ「林業」。今回の主役は「樹齢百年」を超える銘木です。
今までは住宅用として使われていましたが、現在は少し形を変えて再び注目されています。
新しい銘木文化を発信しようと奮闘する製材所に密着しました。
日向市にある創業62年の製材所、グロースリング。
社長の岸本泰生さんは父親が築いた製材所を引き継ぎ木材一筋の人生を歩んできました。
そんな岸本さんが目をつけたのが樹齢100年を超える百年木材です。
- 【話:グロースリング 岸本 泰生 社長】
気象状況や災害に耐えてきた軌跡や歴史が見えてそれが高樹齢木の魅力じゃないかな、と思います。いつかはこんな素晴らしい木材を扱う材木屋になりたいな、と思って帰ってきました。
しかし、時代は百年木材を必要としない方向へ流れました。
もともと和室に使われていた百年木材は、住宅様式の変化で活動の場が減少し、コロナ禍のウッドショックで住宅に使われる木材の価格は高騰しているものの百年木材は需要が少なく低価格で推移しています。
住宅に使われないのなら身近なものにと、岸本さんは百年木材を使って家具や食器を作る新事業を始めました。
コンセプトは「100年育てた木を100年使う」。
両親から子供、そして孫へ。世代を超えて使って欲しいという思いが込められています。
これを受け継いだのが娘さんのグロースリングの林紗由美マネージャーです。
大阪でダンサーとして活躍していましたがUターンしました。
- 【話:グロースリング 林 紗由美マネージャー】
災害や戦争など乗り越えて令和の時代に商品として生まれ変わった素材があるということを、銘木の新しい文化として作っていきたい。
- 【話:木屋工房 濱砂 和彦さん】
百年木材はそれだけで存在感や美しさを持っていると思います。
デザインの力を加えて生活の道具として使っていくところが魅力ではないでしょうか。
- 【話:グロースリング 林 紗由美マネージャー】
何代も先まで時代を超えて使っていただけるように一緒に商品を育てていく、私たちと一緒に楽しみながらそういった時間を作って」いきたいです。
【話:グロースリング 岸本 泰生社長】
新しい木材の使い方や新しい価値をつくって日本中の皆さんにお届けすると同時に、その先には世界の人たちに日本の木の文化を伝えられたらいいなと思っています。
※オイルで手入れすることで経年変化を楽しめます。
私たちも使っていくことでこの宮崎の木の文化、日本の文化を受け継いでいきたいですね。
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