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2020年09月07日
台風10号の特徴と脅威(2020年09月05日放送)
これまでに私たちが経験したことのない台風10号が接近しています。
駐輪場や屋根が吹き飛ばされた2018年の台風21号や、鉄塔などがなぎ倒された2019年の台風15号、今回の台風はこれらをも上回るこれまでに経験のないような暴風が吹き荒れる恐れがあるといいます。
今回の台風10号はある特徴があります。
それはかつて県内に大きな被害をもたらした2005年の台風14号の進路ととてもよく似ています。
記録的な大雨が降り大淀川や五ヶ瀬川など各地の河川が氾濫し、大規模な土砂崩れも発生し、甚大な被害が出ました。
- 死者・・・13人
- 負傷者・・・26人
- 住宅被害・・・9186棟
被害総額は1300億円を超えました。
台風14号は大型で強い台風で速度が遅かったため記録的な大雨につながりました。
今回の台風10号は台風14号と同じくらい遅い速度で、勢力もさらに強くなっているため広い範囲での被害や台風14号を上回る被害が発生する恐れがあります。
最大級の備えが必要です。
気象予報士の酒井 晋一郎さんと台風の状況を見てみましょう。
まずは雨と風の予報です。
台風の発達した雨雲は九州の西の海上を通過して行きます。
九州の中でも宮崎県は台風の進行方向右側に当たっている為、台風が北上している間常に雨雲がかかっています。また、暴風が吹き続ける状態にあります。
予想される48時間降水量
7日夕方まで・・・700ミリ ~ 1000ミリ
2005年の台風14号の3日間の降水量607.0ミリを上回った降水量が予想されています。
最大瞬間風速は6日・・・35m、7日・・・60m
60mというのは走行中の車が横転するくらいの強さです。
また、停電する可能性がとても高く十分な対策をとっておきましょう。
市町村の備えについて、日南市の危機管理課 和田 考巨課長にお聞きしました。
Q:日南では避難所の開設のタイミング、また何箇所くらいの予定ですか?
- 【話:日南市の危機管理課 和田 考巨課長】
6日の午前9時からの開設で、日南市ではコロナの状況もありますので、避難所で密を避けるためにテントも導入しています。
感染リスクを避けながら避難できる新しい取り組みも始めました。それが、専用のサイトから避難所の混雑状況をリアルタイムで確認することができるようにしたことです。
これは感染を恐れて、避難を躊躇することがないようにする為です。
高齢者や避難に時間のかかる方は早めに避難するようにお願いいたします。
串間市では宿泊施設を避難所として活用します。
災害が想定される区域の高齢者や障害者は市に問い合わせることでホテルや旅館を避難所として無料で利用することができます。
これにより、串間市内8つの施設で最大230人の受け入れが可能となります。
どんな危険があるのかという事は、今のうちにハザードマップで確認しておきましょう。
ハザードマップはほとんどの市町村がHPでも公開しています。
皆さんにとって安全な避難先を確保してください。
また、避難情報はUMKアプリでも確認していただけます。
台風への備え
- 窓ガラスが割れて飛び散らないように段ボールと養生テープで隙間がないように貼り付けます。
- 段ボールが足りない場合は、カーテンをしっかり閉めて洗濯バサミで補強します。
- ベランダや家の周りの植木鉢やホースは家の中に閉まっておきましょう。
- 停電に備えて携帯の充電や予備バッテリーの準備をしましょう。
- お風呂に水を貯めておきましょう。
警視庁警備部災害対策課Twitterより
時は命となります。
今回の台風は大規模な災害が予測されます。
災害が起こる場所にいる方は早急な避難をし、身の安全を確保してください。
命を守る行動をしましょう。