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2021年09月20日
台風14号 各地で大雨被害(2021年09月18日放送)
台風14号の影響で、宮崎市の青島・木花地域では警戒レベル5にあたる「緊急安全確保」が出され、床上・床下浸水が60棟以上にのぼるなど、各地で大きな被害が出ました。
宮崎市中心部から南におよそ20km離れた「宮崎市内海地区」では道路が冠水し、水に浸かりながら進む車も。
斜面から勢いよく流れ込んできた雨で道路が冠水し、避難所である内海小学校にも行けない状況の中、すぐ近くでは土砂崩れも発生し土砂が国道を塞ぎました。
また、宮崎市でも9月16日午後8時の時点で、31世帯67人が避難所へ。
- 【話:気象予報士 酒井 晋一郎さん】
台風14号の特徴は主に以下の2つ。
- 台風の動きが遅かったこと
台風14号は東シナ海で比較的遅いスピードで動いていたため、湿った空気が長期間にわたって県内に流れ込んだため大雨が続いた。 - 前線を伴っていたこと
台風14号は秋雨前線を伴っていたため、台風が九州から離れていても前線の影響で雨が続いた。
- 宮崎市内の被害(18日午前10時現在)
半壊・・・1棟、床上浸水・・・16棟、床下浸水・・・48棟
この他にも道路の一部が陥没したり土砂や流木が道を塞ぐなど、車が通れない場所があり復旧作業が続いています。
- 【話:気象予報士 酒井 晋一郎さん】
前線を伴う台風は秋の台風の特徴です。
10月の半ばごろまでは台風が接近・上陸しやすくなっていて、台風シーズンが今後も続きます。
今のうちにハザードマップで土砂災害の危険箇所や浸水の可能性がある地域などの確認をしておくことが大切です。
災害時の避難ポイントについて、防災のプロ「防災士 木村 英之さん」にお話を伺いました。
- 【話:防災士 木村 英之さん】
今回の台風以上の災害が起こる可能性があるということを意識する必要があると思います。
避難する場合のポイントは2つです。
- 持ち物は自分が絶対に必要だと思う物に絞る
避難所は色んな人が共同で集まるため、どうしても不便になります。このため、最低限自分が必要だと思っている物は準備しておくことが大切です - 持ち物は「持てる大きさ、持てる分量」で
準備していても持ち運べなければ意味がないため、持てるサイズを事前に把握しておくことが大切です。
持ち物はたくさん詰めたくなりますが、肝心な時に持って運べずに慌ててしまったりと、避難が遅れる要因にもなるため、普段からどういう物を揃えておいた方がよいかなどを自分なりに考えておくことが大切です。
その他のポイント
- 今では欠かせないマスクや消毒液などの感染症対策も!
- 眼鏡や薬などの欠かせないものを持っている方はスペアを入れておく
- 水害を前提にするとタオルなど身体を拭くものを入れておく
- リュックは防水対策品を準備
- ストレスを軽減させるものを入れておく(特にお子さんのおもちゃなどを別のリュックに準備しておくと良い)
- 【話:防災士 木村 英之さん】
避難行動をとるときの心構えとしては、過去の経験に頼らず、常に新しい情報を収集し、事前に準備しておくことが大切です。また、避難所は助け合いなので、みんなで協力してやっていきましょう。
秋雨前線が伴う台風はまだまだシーズンが続くため、このあとも十分に命を守る行動について考えていきましょう。
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