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特集
2020年06月15日
今年は要注意!熱中症(2020年06月13日放送)
マスク熱中症について
今や私たちの生活に欠かせないマスク。
しかし気温の高い日も増え、これからの季節熱中症が心配です。
そんな中、新型コロナ対策と熱中症対策をどう両立していけば良いのか、熱中症に詳しい串間市民病院の江藤敏治院長にお聞きしました。
梅雨に入るこの時期、体が慣れていないこともあり、熱中症には特に注意が必要と思われます。
また、今年は新型コロナの影響で「STAY HOME」も長いことから、十分に注意することが大切です。
では、マスクをしたまま過ごすと、どのくらい熱がこもるかを実験してみました。
この日の最高気温は32.5度。
公園を散歩中の南出アナウンサーをサーモグラフィーカメラで見てみると、顔全体温度の温度が高いことがわかります。
マスクをしているところに注目すると、呼吸をするたびに中が赤く濃くなっていて熱い空気がマスクの中にこもっていることがわかります。
また、マスクを外してみると口の周りだけ赤よりも温度の高い白になっていることがわかり、これだけ熱が溜まりやすい危険な状態と言えます。
体から熱が逃げずに体温が上昇し、自分の吐いた温かい息を吸い込むので、喉が乾きにくくなり熱中症になりやすくなります。
またマスク熱中症に特に気をつけて欲しい人は、高齢者と子供です。
高齢者はもともと喉の乾きを感じにくく、子供は遊びに夢中になり喉の渇きを感じることがなくなることがあるからです。
このような危険性がありながらも私たちはマスクをつけ続けなければならないのか。
串間市民病院の江藤敏治院長は、宮崎の場合は3密にならない屋外での活動やジョギングや公園ではマスクは必要ではないと考えています。
宮崎市の学校でのマスクの着用に関してはこちらをご覧ください。
マスクをした状態でできる対策の一つに、熱がこもらないように熱をのがす機能性のマスクを使用することがおすすめです。
夏素材のマスクが、様々な企業で開発されていますので、自分にあったマスクを探してみてください。
正しい熱中症対策と換気について
熱中症対策のポイント
- 水分補給は糖分が多いスポーツドリンクよりも水がおすすめ!
- 塩分補給のめやすは1グラム!
- 水分補給のタイミングは喉が渇いたなと感じる前に!
- 夏のエアコンの設定温度は28度に!
また、エアコンをつけている時でも、新型コロナウイルス対策として換気は大事です。
エアコンは部屋の中の空気を吸い込んで、部屋の中に戻すことで快適な環境を作っているので、換気はエアコン以外のやり方でする必要があります。
換気の方法としては、窓を開けて気空気の通り道を作リます。
一箇所の窓だけでなく、2箇所の窓を開けることで効率よく換気をすることができます。
窓が1つしかない場合は、扇風機を使って風の流れを作りましょう。
この時、扇風機は部屋の外に向けることで汚れた部屋の中の空気を外に出すことができます。できるだけ換気の回数を多くすることが大事です。
1時間に5分間の換気を2回することがベストです。
今年の熱中症対策は、20分に1回の水分補給と、1時間に5分2セットの換気で予防していきましょう。