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特集
2020年11月23日
日之影町でお茶屋を営む家族のハッピーくず野菜生活(2020年11月21日放送)
秋深まる日之影町。
ここにお茶屋さんを営む家族を支える女性がいます。
いつもハッピーでお茶目なクニ子さんです。今回はこのクニ子さんの生活の知恵を教えてもらいました。
甲斐クニ子さん(79歳)
クニ子さんの自宅は築300年以上。
西郷隆盛の息子・菊次郎率いる薩摩軍が西南戦争で負った傷を癒すため、甲斐宅に宿泊し、そのお礼にお付きのものが描いたとされる絵が残っています。
そんな歴史ある家に伝わる野菜活用法があります。
実はクニ子さんは、皮や種などの"くず野菜"を使い切るプロ!なのです。
クニ子さんは、自宅の畑で作った40種類ほどの野菜を干し野菜にして常備しています。
裏山の広大な茶畑では、夫の一心さんと息子の鉄也さんが丹精込めてお茶を作っています。(一心園 日之影町)
そんな家族の健康のため、クニ子さんは野菜中心の食事を心がけています。
おかげで体調が悪いこともほとんどなく、趣味の山登りも夫婦で楽しんでいるそうです。
息子の鉄也さんは母親のクニ子さんのことを「歩くパワースポット」だと話します。
周りの人からも「クニ子さんに会って元気をもらう!」と言われるそうです。
自給自足のお昼ごはんを見せてもらいました。
■ナスの牛丼もどき
- 【作り方】
炒めた玉ねぎに水で戻したナスを加え、砂糖の代わりにもち米飴を入れる。
味つけはめんつゆ・塩だけ。烏骨鶏の生みたての卵を入れたら出来上がり。
食べてみると、干しナスの食感がまるで牛肉のよう。
とれたての卵と絡めて食べると、濃厚な黄身がナスと玉ねぎの甘みに合い、とても美味しいです。
- 【話:クニ子さん】
若い頃は田舎が大嫌いでした。都会はいいなぁと思っていたけど、今は田舎がいいなと思っています。
当たり前の幸せに気づかないといけない、わざわざ「幸せ」という言葉を口に出して一心さんに伝えることがあります。健康をご先祖様に頂いただけでも感謝をしないといけないと思います。
季節の移り変わりを感じながら、いろいろな野菜を天日干しにして水で戻したり、粉状にしてお料理に使ったり、クニ子さんにとって干し野菜は自然のサプリや薬になっています。クニ子さんの「目標は100歳まであと20年しかないのでそれまで元気に働きたい」とのことでした。
クニ子さん、いつまでもずっとお元気でパワーをくださいね!