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特集
2021年12月06日
ジビエの魅力とは 関屋学さん(美郷町)(2021年12月04日放送)
今回は日向市東郷町に新しい飲食店をオープンした男性をご紹介します。
今年8月、日向市東郷町にオープンした「MOUNTAIN BURGER'S CLUB」。
人気メニューは「マウンテンバーガー(フライドポテト付き)800円」。
新鮮な野菜に身がぎっしりと詰まった食べ応え十分このハンバーガーは美郷町産の鹿肉(ジビエ)を使用しています。
県内でもめずらしいジビエを使ったこちらのハンバーガーのパティは、鹿のミンチとイノシシのベーコンを使用しており、挽き方にもこだわりがあります。
この店を切り盛りしているのは、関屋 学さん(36)。
Q.鹿肉を使う理由は?
自分がおいしいと思うのが、ジューシーというより肉々しさが残るハンバーガーなので、鹿肉を使いあえて歯応えのあるパティにしています。
「MOUNTAIN BURGER'S CLUB」は日向市東郷町・牧水公園内に位置し、週末には家族連れなど多くの利用客で賑わっています。
宮崎市出身の関屋さは高校卒業後、世界約30カ国を旅するなかで、調理の道へと進みます。帰国後は日本料理人として県内で働いていましたが、食材に対してある思いを抱きます。
- 【話:関屋 学さん】
牛、鶏、豚とかを冷静に見ていたらかわいそうだなと思う。家畜としての肉は食べられるために生まれた命。そこにジビエが入ると命の考え方が変わるんじゃないかと思って、ジビエには料理をこえて伝えられるものがあると思い、ジビエを選びました。
ジビエを1から学ぶため関屋さんが選んだのは美郷町でした。
メニューの開発に役立てようと美郷ジビエ工房で仕事を始めた関屋さん。
ここ「美郷ジビエ工房」は、地域資源を有効に活用しようと一昨年解説されました。
全体のおよそ9割が山林という三郷町では自然と共存しながら生きていく一方、有害鳥獣の被害も深刻な問題となっています。
農作物の被害はおよそ900万円。
年間約2000頭ほどが駆除されていますがジビエを食べるのは猟師などの仲間内でほとんどは食べれずそのまま埋却処分されていました。
- 【話:三郷町南郷猟友会 新玉 卓教会長】
鹿は獲ってもいい肉だけとって埋却処分していました。今は全部ジビエに使えるので助かっています。
大切な命をつなげたい・・・
ジビエに対する認識を変えてもらおうと関屋さんは人々が手に取りやすいハンバーガー店のオープンの決意をします。
- 【話:関屋 学さん】
これまでは精肉とブロック肉の販売のみを行っていました。
お肉を買われたお客さんがどのように調理されているのかわからなかったけれど、自分がハンバーガー屋をやることで、お客さんが「おいしい」と思える「この鹿肉なら食べたい」と思えるものを提供できるので、この場所ができてすごく変わったと思います。鹿肉に対するイメージを変えられているかな、と思っています。
ハンバーガーの味付けは、塩・ブラックペッパー ・ガーリック・生クリームとシンプル。
材料の混ぜ合わせから型作りまで全て手作業で行います。
手作業にこだわるのは、ジビエ本来の味を楽しんでもらうためです。
「簡単に済ませれば楽でいいけれど、おいしさのために手間をかける」
関屋さんのこだわりです。
- 【話:関屋 学さん】
「美郷町に行ってください」というのですが、行っても何もありません・・・。
でも、みんなが美郷町に行ってもっと要求を出して欲しい、そんな要求を言われないと動けない。
僕はここで言い続けます。「美郷町に行ってください」それでみんなの要求をガンガン出してください!
もっともっと面白いところを作ってください!という意味でハンバーガー屋をやってます。
ジビエで美郷に活気を出していきたいです。
皆さんもドライブがてら是非足を運んでみてください。
■お問い合わせ
MOUNTAIN BURGER'S CLUB
日向市東郷町坪谷1255番地イ(牧水公園内)【MAP】
TEL:0982-69-7166
営業時間:11:00 ~ 15:00
定休日:水・木曜(年内は火曜も休み)
HP:https://peraichi.com/landing_pages/view/mountainburgersclub/
Instagram:https://www.instagram.com/mountainburgersclub/