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2021年12月13日

マサイキリン「コナツ」熊本へ(2021年12月11日放送)

宮崎市フェニックス自然動物園のマサイキリン「コナツ」が、繁殖のため熊本へと旅立ちました。
このコナツには貴重なマサイキリンの血をつなぐための大切な使命が託されています。

01 国内で飼育されてりるキリン

●国内で飼育されているキリン(2020年12月31日時点)
【アミメキリン】動物園:55 飼育数:183頭
【マサイキリン】動物園:3 飼育数:7頭
マサイキリンの数がどれほど少ないのかわかりますよね。

02 コナツ

昨年8月1日に待望の赤ちゃんが誕生し、トウマ(4歳)とコユメ(8歳)との間に生まれた第1子がコナツです。
フェニックス自然動物園で生まれたマサイキリンはコナツで66頭目。
1970年、開園当時アフリカからやってきた7頭のマサイキリン達から始まった命のリレーは確実にそのバトンをつないできました。
1990年代には北海道や神戸など全国各地の園で約40頭のマサイキリンを飼育。
しかし、メスは宮崎の1頭だけになってしまいました。

03 国内飼育:マサイキリン

移動による環境変化やオスとメスの相性の問題などで生まれる個体数が減ってしまい、国内で飼育されているマサイキリンは現在、宮崎・熊本・鹿児島の南九州3県で7頭のみになりました。
そのうちメスは、宮崎にいるコナツとコユメのわずか2頭です。

04 竹田 正人 園長

  • 【話:フェニックス自然動物園 竹田 正人 園長】
    コユメとコナツしかいないのでコナツに次を期待するというのはすごく重要な使命ですよね。これから先、コナツが成長して他の動物園にもらってもらい命をつないでほしいと思います。

05 秋平

マサイキリンの命をつなぐための希望の星として誕生したコナツは、日本動物園水族館協会の繁殖計画に基づき熊本市動植物園の「秋平の元に嫁入りします。

06 外山 誠 園長

  • 【話:熊本市動植物園 外山 誠 園長】
    ちょうど熊本地震の時に妊娠していて、その年に生まれた赤ちゃんが「秋平」です。
    どうにか種を絶やすことなく繁殖に向けてやっていく必要があると思っているので、赤ちゃんが生まれることを期待しています。

07 コナツの嫁入り

コナツが繁殖可能になるまでに早くても2年かかりますが、キリンは成長し過ぎると搬送が困難になるため、1歳4ヶ月(体長3m50cm)で嫁入りすることになりました。

08 竹田 正人 園長

  • 【話:フェニックス自然動物園 竹田 正人 園長】
    嬉しさ半分、寂しさ半分という感じです。ちょっとコナツが神経質になっている気はしましたが、向こうの環境にも慣れて秋平くんにも慣れることを期待しています。

8日午後2時過ぎ、熊本市動植物園に到着し、地元の人の温かい歓迎を受け緊張した様子を見せながらも秋平と対面をしました。

09 コナツと秋平

命を繋ぎ、種を守るための任務を背負って宮崎を旅立ったコナツ。
宮崎の太陽のようにマサイキリンの未来を明るく照らしてくれることでしょう。

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