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2021年06月07日
大雨・台風の備え(2021年6月5日放送)
今回のFOCUSは、梅雨時期の大雨や台風などの災害についてお伝えしました。
宮崎県では5月11日に梅雨入りし、統計開始以来2番目の早さとなりました。
梅雨明けは平年並みの予想となっており、今年も梅雨末期(6月中旬~7月上旬)の大雨に注意が必要です。
線状降水帯
発達した積乱雲が帯状に連なって停滞することで、強い雨をもたらす気象現象「線状降水帯」は特に気をつけなければいけません。
地形や風向きの影響で1箇所に集中することが多く、去年熊本県で大きな被害をもたらした豪雨の際も線状降水帯が発生しています。
この時熊本県球磨村では、解析雨量で1時間に約110ミリの猛烈な雨が降りました。(線状降水帯が11時間半も継続)
また、河川の堤防が決壊してしまうと一気に水が溢れて周辺地域の浸水が進んでしまうため、危険な状態となります。
浸水スピードの怖さ
令和2年7月豪雨の際に球磨川から約70m離れた場所で撮影した映像によると、浸水が始まってわずか16分で住宅の1階部分まで浸水してしまいました。
気象庁は、6月17日から線状降水帯に関する新たな情報として「顕著な大雨に関する気象情報」を発表します。
「顕著な大雨に関する気象情報」とは?
線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続き、土砂災害や洪水などの危険度が高まってきた場合に緊急的に発表するもの。
発表された時にはすでに危険が迫っている状態のため、直ちに垂直避難など身の安全を確保する行動が必要です。
何より避難で大事なことは自分の命を守ること。
自分の命は自分で守るという意識でしっかりと準備をすることが大切です。
避難情報が変わったことで、これまでの基準よりも早い段階で避難指示の情報が出されるため、たとえ空振りしてもためらわずに避難をしましょう。
キキクル(危険度分布)
- 気象庁が運営している災害発生の危険度を地図上で確認できるサイト。
自分の住んでいる地域を登録することで、土砂災害や浸水、洪水などの危険な分布がスマートフォンなどから見ることが可能。
大雨や台風の場合は、ある程度前から予想ができるため、事前の準備を行うことができます。
気象情報をこまめに確認しながら、キキクルなどリアルタイムの情報をしっかりと把握して防災行動に繋げていきましょう。