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2022年11月21日
「潮嶽神社秋の大祭」獅子舞を務める男たちに密着(2022年11月19日放送)
日南市北郷町北河内地区に鎮座する「潮嶽神社」
神話「海幸彦と山幸彦」の物語で、山幸彦が潮満珠(しおみつたま)を使い潮が満ちて水が溢れる中、磐般(いわぶね)に乗った海幸彦がたどり着いた地とされ、全国で唯一海幸彦を主祭神とする神社です。
秋の大祭では、4人の若者が選ばれ古くから伝わる「潮嶽獅子舞」を舞います。
- 【話:潮嶽神社 佐師 正朗 宮司】
潮嶽神社の秋の大祭の獅子舞でございまして、氏子のなかで獅子舞にふさわしいとして選ばれた4人でございます。
今年、獅子舞を務めるのが、
三十歳を過ぎた男たち四人が、6日間共同生活を送りながら祭りに向けて身を清めます。
11月8日 朝6時(2日目)
選ばれた4人は、祭り当日まで朝晩2回、川で禊を行い身を清める「行(ぎょう)」を行います。
さらに、4人は宿野公民館で共同生活を送ります。
「行」の期間は自炊。慣れない手つきで食事の支度をしていました。
(この日の朝のメニューは、目玉焼きと焼肉)
食事についても行の掟を守らなければいけません。
- 女性に触れてはいけない
- 女性が触れたものを食べてはいけない
- 4つ足動物を食べてはいけない
11月9日(行3日目)
祭りで使用する本獅子での練習がスタート。
- 【話:潮嶽神社 社人長 由地 重信さん】
神社があって祭りができるというのは、地区全体にすがる場所というか一つの柱があると思っています。例えば獅子舞の練習をしていれば、若い世代の指導者が自主的に来てくれます。「獅子舞の伝統を途絶えさせてはいけない」という思いをみんな持っていると思います。
11月13日 潮嶽神社 秋の大祭 当日。
4人の集大成を見せる時がやってきました 。
祭りでは潮嶽神社をスタートし、地区内を神輿で練り歩く御神幸祭が行われます。この時獅子舞は各地に定められた16箇所の舞処に立ち寄り舞を披露して回ります。
依頼があった家々を訪問する「舞い込み」獅子舞は神輿を先導し邪気を払う役目。
舞い込みの間に進んだ神輿に追いつくために走り続けます。
地域の人たちの邪気を払いながら、ひたすら走り続ける4人。
潮嶽神社に辿り着いたのは、日が傾いた頃。
メインとなる「昇り藤舞」を力強く舞います。
- 【話:松田真宜さん】
地域がひとつになるような行事は大事だと思うので、これからも続けて行ければいいなと思います。 - 【話:松田尭之さん】
兄が5回目行こうとしたら、舞いたいです。 - 【話:河野友紀さん】
毎年見ていたはずなんですけど、獅子をみんな楽しみにしいてたので、舞えてよかったです。 - 【話:吉永悠さん】
まだまだ先輩方に追いついていけるように、動く限りはつなげて行ければと思います。
地域の人たちが世代を超えてひとつになる伝統行事は、更に若い世代へと引き継がれていきます。
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