秋から冬にかけて旬を迎え、身が柔らかく美味しいアマダイ。
今回は日南市のアマダイ漁に密着取材しました。

アマダイ漁師 河北 哲（さとし）さん 30歳

熊本県出身。
幼い頃から船が大好きで、船乗りになるため高校卒業後「海上保安庁」に入庁。
夢を叶え巡視船勤務につきました。
ところが入庁4年目でデスクワークへの異動を命じられ一念発起。
海上保安庁を退職し、妻の実家のある宮崎県に移住。2年間の研修の後、2022年7月に一人前の漁師になりました。

水深100 ～ 150メートル前後の海底に生息するアマダイは、底延縄漁で漁獲します。
5メートル間隔で針がつけられた全長3000 ～ 4000メートル（針600 ～ 800本）の延縄を流し、かかった甘鯛を漁獲します。

午前4時 日南市目井津港を出港。
港を出て15 ～ 20キロメートル（約1時間30分）船で走った所が漁場です。

餌は一匹ずつ手作業で釣り針につけます。

釣り針のついた延縄を出し終えたらアンカーを落とし、最初の投入地点から延縄を上げていきます。

次々とあがってくるアマダイとレンコダイ。
河北さんはこの日延縄漁を2回行い、アマダイ約15キロ、レンコダイ約20キロを漁獲しました。

県内で取れる甘鯛は昔に比べると漁獲量が減少していて、県では漁業者の協力を得て資源回復に取り組んでいます。
河北さんは、資源を守りながら大事に釣っていきたいと話します。

これからの時期に旬を迎える高級魚アマダイは、旨味があるのが特長。

様々な食べ方でアマダイの魅力を味わいたいですね。