新型コロナウイルスの感染症分類が５類に引き下げられてから初めての忘年会シーズン。
原材料高騰や物価高のなか、宮崎市内の繁華街に激安店が増えています。

新時代 宮崎橘通り店（宮崎市橘通り）

名古屋市に本社のある会社が運営しているこのお店は今年4月にオープン。
6ブランドあるグループ全体で全国に150店舗を展開しています。
鶏皮の串一本50円という安さがお店のウリで、ニーズをとらえたメニューを低価格で提供しています。
80席ある店内は若い世代を中心に賑わっています。

■伝串 1本 50円（税別）
食材が高騰化しつつある中、安く提供できる理由は、創業者が直接生産者と取引しそのまま卸していること。

井康成店長は、物価・原材料高騰の影響について、「少しでもお客さんに来ていただいて利益を出す。利益率よりも利益額を少しずつ積み重ねて利益を出していきたい」と話します。

やきとり さんきゅう 橘通西店

コロナウイルス分類引き下げ後の今年の忘年会シーズンを見据え、10月末にオープン。
東京にある運営会社が主にフランチャイズ店を募集し全国に店舗を拡大中で、九州では初めての出店。
店内は庶民的な雰囲気で幅広い年代層が利用しています。

7種類ある焼き鳥一本が39円！（税別）

おすすめは「さえずり」。
鶏の気道で希少部位。コリコリもちもちした食感が特長。

もともとドラッグストアで働いていたという取違聡志オーナーは、Youtubeでフランチャイズ加盟店の募集を見たことで一念発起して異業種にチャレンジしたのだそう。
客単価をおよそ2500円と予測し39円の焼き鳥を前面に打ち出す一方、原材料高騰の中で利益を上げるべく工夫しています。

串カツ ビリケン

創業21年の串カツ専門店「串カツビリケン」の樋口誠二店主は、激安店の増加について
気にならなくはないけど、ジャンルは少し違うので競合しながら切磋琢磨しながら伸びていければ」と話します。

物価高騰の影響を受ける厳しい経営環境の中、アフターコロナの忘年会シーズンの集客に期待が寄せられています。