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特集
2024年03月18日
父から受け継ぐ幸せいちご 都城市・榎木農園(2024年03月16日放送)
都城市のいちご農家 榎木農園では、「究極のいちご」を栽培しています。
榎木農園(都城市) 苺の種類は「さがほのか」
榎木農園の榎木修さんは「甘さと水分、酸っぱさ、そして実の硬さを重視して作っている」と話します。
榎木農園のイチゴ栽培の特徴の一つは、暖房を使わないこと。
いちごは本来暖房で環境作りをして成長を促進させますが、あえて暖房を使わないことで寒い中ゆっくりと育ちます。
そのおかげで甘さがじんわり蓄えられ、さらに硬い食感のいちごに育ちます。
榎木さんの考える究極のいちごとは...「何もつけないで 皆さんが次々に食べられるいちごが究極だと思っているので、何個でも食べたいと思ってもらえるいちごを作りたい」
榎木農園は、修さんの父・一徳さんが約40年前に立ち上げました。
修さんは、幼い頃から毎日食卓に並ぶいちごを食べすぎて、いつしかいちごが嫌いに。
いちごとは関係のない車の修理の仕事をしていました。
しかし、両親の他界後、農園の存続の判断を迫られた修さんは、「農園を捨てきれない」とハウスを継ぐことを決意しました。
妻のゆかりさんと、ゆかりさんの姉・純子さんと3人でいちご栽培をスタートしますが、全員がノウハウのない全くの素人。
味の変化により、これまで榎木農園のファンだったお客さんも減っていきました。そんな中 目標として掲げたのは「父の味を守ること」でした。
手探り状態の中、道しるべとなったのが 栽培について記録していた父・一徳さんの 5冊の手帳。
- 【話:いちご農家 榎木修さん】
家を片付けた時に たまたま出てきました。あの年で(いちご栽培を)やるのも大変だったろうなって やってみて初めて分かりました。辛かっただろうなぁ。でも、いい いちご作ってたよなって、いつも話していました。
修さんが目指す究極のいちごとは、かつて父が作り上げた榎木農園のいちごだったのです。
いちごあめを販売している中井上商店では、榎木農園のいちごを使用しています。
- 【話:中井上将之さん】
飴がすごく熱くなるので実が硬く、酸味もしっかり残った苺が必要。榎木さんのいちごは薬品もほとんど使ってないので、子供たちにも安心して出せることが一番嬉しいポイントです。
- 【話:いちご農家 榎木修さん】
父には多分まだまだ足りんって言われていると思う。いつまでたってもたぶん怒られるんだと思うんですけど、これを守っていきたいと思う。
いちご嫌いが営むいちご農園。そこには父への尊敬と愛情が込められたいちごがありました。
■中井上商店
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