番組表
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2025年02月17日
福島高校(串間市)の生徒が企画したグラウンドゴルフ大会で地域が一つに(2025年02月15日放送)
1月10日、福島市で60歳以上を対象にしたグラウンドゴルフ大会が開催されました。参加者は約210人。
この大会を企画・運営したのは、福島高校総合進学コースと情報ビジネスコースの2年生38人でした。
彼らは、探究学習の一環として地域活性化を目的に去年6月から準備を進めてきました。
高齢者に親しまれるスポーツで地域を盛り上げる
「福島をイベントで盛り上げようと考えた時、公園などで高齢者の方がグラウンドゴルフを楽しんでいる姿をよく見かけました。そこで、福島高校開催でグラウンドゴルフ大会を開くのが良いのではと考えました」と話す内野亜海衣さん(2年)。
大会の開催にあたり、企業への協賛依頼、広報活動、当日の運営まで全て生徒主体で実施しました。
大会当日は最高気温が10度を超えない寒さの中でも、参加者はショットのたびに歓声を上げ、高校生との交流を楽しみました。
「若い人が一生懸命運営している姿が頼もしく感じた」「点数管理までしてくれたのが嬉しかった」と、参加者からは多くの好意的な声が寄せられました。
初開催の反省点と今後の展望
大会終了後、福島高校で福島市グラウンドゴルフ協会を招いた反省会が行われました。
生徒たちは各部門ごとに振り返りを行い、「受付の効率化」「賞品を増やす」「当日の役割分担を見直す」などの改善点を発表しました。
また、後輩へのアドバイスとして「高齢者の視点に立った賞品選び」「参加者の名前やクラブ名の事前確認」などが挙げられました。
福島市グラウンドゴルフ協会からも「スコア管理の方法を改善すれば、よりスムーズな運営ができる」との助言があり、今後の運営に活かされる予定です。
また当日参加した高齢者から「とても楽しくプレーができた。高校生に感謝したい」という言葉があったことも伝えられました。
串間市グランドゴルフ協会は、福島高校主催の大会を年間事業計画に入れることを検討しているのだそうです。
未来へつなぐ地域交流
今回の成功を受け、福島高校では今後も探究学習を通して地域活性化に貢献することを目指しています。
生徒たちも「地域に応援される学校を目指し、さらに良い大会を作りたい」と意気込みを語りました。
第2回大会は来年1月に次の2年生が担当する予定でしたが、今回担当したメンバーで再度大会を開くことが決定しました。
グランドゴルフ協会のメンバーの協力を得ながら、今年5月9日に高校生と高齢者が一緒にグラウンドゴルフを楽しむ交流試合が実施される予定です。
地域を盛り上げようと、若い世代が企画し高齢者が楽しんだ福島高校グラウンドゴルフ大会、地域に根差した新たなコミュニティが生まれました。
高校生の明るく前向きに進んでいく力が、地域の活性化につながっています。