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2025年02月24日

アレルギー週間に知っておきたい!アレルギーの基礎知識と最新の治療法(2025年02月22日放送)

2月17日から23日までは、日本アレルギー協会が制定する「アレルギー週間」です。
この期間は、アレルギーに関する正しい知識を広め、予防や治療法について理解を深めることを目的としています。

アレルギーはとても身近な疾患の一つであり、日本では2人に1人が何らかのアレルギー疾患を持っていると言われています。
アレルギーというと、一般的には「悪いもの」と思われがちですが、実は体をウイルスや細菌、異物から守るための免疫機能の一部なのです。
本来であれば無害なもの(花粉や食べ物など)に対して、免疫が過剰に反応してしまい、くしゃみ・鼻水・皮膚炎・腹痛などの症状を引き起こすことが、いわゆる「アレルギー反応」です。

主なアレルギー疾患の種類

01 主なアレルギー疾患の種類

アレルギーにはさまざまな種類があります。

  • アトピー性皮膚炎(かゆみや湿疹が続く皮膚の疾患)
  • 食物アレルギー(特定の食べ物を食べることで症状が出る)
  • アレルギー性鼻炎(ダニや花粉が原因でくしゃみ・鼻水が止まらない)
  • アレルギー性結膜炎(目のかゆみや充血を引き起こす)
  • 気管支喘息(呼吸困難や咳が続く)
食物アレルギーの最新データ

02 食物アレルギーの原因となる食べ物ランキング

食物アレルギーの原因となる食べ物ランキング

  • 1位:鶏卵
  • 2位:クルミ
  • 3位:牛乳
  • 4位:小麦
  • 5位:落花生

クルミは以前からアレルギーの原因食品の一つでしたが、近年の健康ブームにより消費量が増えたことが、今回のランクインの背景にあると考えられています。

食物アレルギーの意外な原因:「肌荒れ」?

03 食物アレルギーの発症

食物アレルギーというと、「食べたことが原因」と思われがちですが、実は肌荒れがアレルギー発症の原因の一つであることがわかってきました。

例えば、赤ちゃんの肌が荒れていたり湿疹がある場合、その傷ついた肌に卵や小麦、牛乳などの成分が付着すると、傷口から体内に侵入することがあります。
皮膚は消化吸収の機能を持たないため、本来無害な食べ物でも異物(アレルゲン)と誤って認識し、アレルギー抗体を作ってしまうのです。
その結果、実際に食べたときにアレルギー反応が起こるのだそうです。

最新の治療法:「少しずつ食べて克服」

食物アレルギーの治療法は、以前は「原因となる食べ物を完全に避ける」のが主流でした。
しかし、近年の研究では、「少量ずつ食べて慣らしていく」ことで克服できるケースもあることが分かっています。

  • 「経口免疫療法」とは?
    食物経口負荷試験を行い、原因食物を食べられる量を調べ、医師の指導のもと継続的に摂取することで耐性獲得を目指す療法。
予防法

アレルギーを予防するためには、肌のケアが重要であることも分かってきました。

湿疹がある人を対象に、「悪化したときだけ薬を塗るグループ」と「症状がなくても塗り続けるグループ」で比較したところ、塗り続けたグループのほうが食物アレルギーになりにくいことが判明しました。

04 しっしんと食物アレルギーの研究

肌をケアすることで発症リスクを減らし、乳児期の適切な時期に適切な量を食べさせることが大切です。

アレルギーは一生の付き合いになることもありますが、最新の知識を活用することで症状を軽減したり、克服できる可能性もあります。
気になる方は、かかりつけ医やアレルギー専門医にご相談ください。

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