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特集
2025年04月07日
美肌の湯で青島を再発見!「青島温泉六湯巡り」始動(2025年04月05日放送)
宮崎市を代表する観光地・青島で、新たな観光資源として温泉を活かす取り組みが始まりました。
長年、青島といえば青島神社やサーフィン、海水浴といったアクティビティが注目されてきましたが、実はこの地域には古くから温泉文化が息づいています。
観光の目的、宮崎では「温泉」が伸び悩み?
宮崎市では「温泉」を目的とした旅行者が意外に少ないという結果が、2023年度のじゃらん宿泊旅行調査で明らかになりました。
青島でも同様の傾向が見られ、観光客は神社やサーフィンに訪れるものの、温泉を目的にする人は多くないというのが現状でした。
しかし青島には、江戸時代から続く温泉文化があります。
郷土誌「日向地誌」では、"江戸時代に青島の温泉で傷を癒した"などの記述があり、また昭和40年代前半までは家庭の水道代わりに温泉が使われるほど、日常に温泉が根付いていました。
その魅力が観光資源として十分に活かされていないという課題を受けて、地元事業者と宮崎市がタッグを組み、2025年3月から新たなプロジェクト「青島温泉六湯めぐり」がスタートしました。
「青島温泉六湯めぐり」とは?
青島の温泉の魅力に改めて着目したのが 、宮崎白浜キャンプ場を運営する南九州プロジェクトの谷村智樹さん。
青島の観光資源である青島温泉を武器にした企画を提案し、地元の観光関係者や宮崎市の協力も得て「青島温泉六湯めぐり」が始動しました。
青島エリアの6つの温泉施設を対象に、1500円の温泉手形1枚で3か所を巡ることができます。
参加施設一覧
- このはなの湯
- ANAホリデイ・インリゾート宮崎
- 青島・地蔵庵
- 青島グランドホテル
- 青島フィッシャーマンズ・ビーチサイド ホステル&スパ
- ホテル青島サンクマール
さらに宿泊者であれば、自分の宿泊施設以外に追加で3か所の利用が可能。
よりお得に青島の温泉を堪能できます。4月25日まで対象の施設・宮崎白浜キャンプ場、宮崎市観光案内所(宮崎駅内)ほかで販売
美肌の湯として認定!全施設でアルカリ性を確認
今回の取り組みに先立ち、宮崎市が実施した泉質調査では、すべての施設でアルカリ性の泉質が確認され、「美肌の湯」としての特徴が改めて明らかになりました。
たとえば「青島フィッシャーマンズ・ビーチサイド ホステル&スパ」では、肌に吸い付くようなとろみのある湯が特徴。
適応症にはアトピー性皮膚炎や不眠症、自律神経不安定症があり、2025年度「九州八十八湯めぐり~九州温泉道~」にも選ばれています。
老舗「青島グランドホテル」の露天風呂では、畳敷きの内風呂と海が一望できる屋上露天風呂を備え、キャンプ時にプロ野球選手も訪れるほどの人気ぶり。
"青島で一番"の絶景を堪能できる屋上露天風呂で、適応症は疲労回復・神経痛・冷え性など。心身ともに癒される絶景温泉が楽しめます。
今後の展望と可能性
これまでにも青島の温泉地化を目指す試みは幾度か行われてきました。
明治期や昭和中期にも温泉を観光の軸にしようとする動きがありましたが、設備面や認知不足などでうまく実を結びませんでした。
今回の六湯巡りでは、利用者からのアンケートやデータをもとに課題を整理し、今後長期的な展開も視野に入れています。
地域全体で温泉資源の再評価を進め、観光地としての青島に新たな魅力を加えることができるのか。
地元関係者の期待も高まっています。
温泉、グルメ、絶景、そして美肌効果。青島の魅力がぎゅっと詰まったこの取り組み、女子旅や家族旅行にもぴったり。ぜひこの機会に、青島の温泉の魅力を体感してみてはいかがでしょうか?