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フォーカス
2025年04月14日
「値上げの春」家計にどう影響?どう乗り越える?(2025年04月12日放送)
2024年春。
多くの家庭にとって、「またか...」という声が聞こえてきそうな、"値上げの春"がやってきました。
今月だけで4,225品目の食料品が値上げされ、生活のあらゆる面に影響が及んでいます。
今回の「フォーカス」では、ファイナンシャルプランナーの二宮清子さんをゲストに迎え、値上げの実態とその背景について詳しくお伝えしました。
■ 4月からの食料品値上げ品目数 ... 4225品目
- 調味料(味噌・ドレッシングなど)... 2,034品目
- 酒類・飲料(缶ビール・コーヒーなど)... 1,222品目
- 加工食品(冷凍食品・ハム・ソーセージなど)... 659品目
今や、どの家庭でも必ず使うような商品が軒並み値上げされており、生活への影響は避けられません。
■ 家計への影響は?グラフで見る"食費の現実"
総務省の家計調査によると、2015年には月平均7万8000円だった食費が、2024年には約9万円にまで増加。
特に2022年以降は、急激な円安、ウクライナ情勢、コロナ後の需要回復など、複合的な要因が重なって値上げが加速しています。
二宮さんは「2022年の値上げラッシュを境に"デフレ慣れ"から抜け出せていない家計の感覚が、今まさに問われている」と話します。
4月からは、電気・ガスの国の補助が終了し、これまで抑えられていたエネルギーコストも家計を直撃。
さらに、水道料金も老朽化したインフラ整備費用の影響で値上がり傾向にあります。
■ インフレ時代を乗り切れるよう意識を変える!
「"待てば安くなる"という感覚はもう通用しない」
インフレが進む今、必要なのは「意識の変化」だと二宮さんは語ります。
デフレ時代は「安くなってから買えばいい」「安くなるまで待とう」が通用しましたが、インフレになるといくら待っても値段は下がらない。
逆に待てば待つほど値段は高くなっていく。
これからは「価格に似合った価値があるか、長持ちするか」をよく考え、必要なものは早めに購入し、値上げリスクを考慮することも必要。時代に合った金銭感覚を持つようにしましょう。
■ 金利上昇も要注意!住宅ローンの見直しを
4月からは金利も上昇傾向に。
住宅ローンを抱える家庭では、「変動金利から固定金利への変更」も検討の価値あり。とはいえ、変動金利の方が依然として低いため、選ぶ際には将来的な金利上昇を見越した貯蓄の確保がポイントになります。
二宮さんは「値上げは確かに辛いものですが、"無駄を見直す"良いきっかけでもあります。 食品ロスを減らす、買い方を工夫する、電気や水の使い方を見直すなど 小さな積み重ねが、家計にも社会にも優しい未来につながるはず。」と話します。