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2025年03月17日

農業の「第三者承継」後継者確保の最前線(2025年3月15日放送)

農業の高齢化と後継者不足が深刻な問題となる中、新たな選択肢として「第三者への事業承継」が注目されています。
今回は、農業の担い手不足の現状と、事業承継によって農業を引き継ぐ人々の取り組みを取材しました。

農業の高齢化と後継者不足の現実

宮崎県内で農業を営む人のうち、65歳以上の割合は6割以上に達しており、高齢化が急速に進んでいます。
以前は、農業は家族で受け継ぐのが当たり前でしたが、現在、後継者を確保できている農家はわずか2割です。
そこで、親族に限らず農業を志す第三者に事業を承継する「第三者承継」が、新たな解決策として広がりつつあります。

事業承継の最前線 農家の思いと挑戦

矢野ミニトマト農園(宮崎市)

01 矢野さん

宮崎市にある矢野ミニトマト農園(50アール)では、36年間トマト栽培を続けてきた矢野和久さん(56歳)が後継者を探しています。

『おいしい!』と言われるのが一番のやりがい」と話す矢野さんですが、2年前から後継者を探しているものの、なかなか見つからないのが現状です。

そんな矢野さんの元にやってきたのが、地方での就農に興味を持つ10人の参加者。
このツアーは、インターネットを活用した農業承継マッチングサービス「ライトライト」と宮崎市が業務提携し、農業を引き継ぎたい人と、新たに農業を始めたい人をつなげるために企画されました。

参加者は全員農業未経験ですが、農園を見学しながら、収穫の頻度や栽培方法を熱心に質問していました。

岡島農園(パパイヤ・マンゴー農園)

02 岡島農園

宮崎市の岡島農園(パパイヤ・マンゴー農園)の岡島和希さんは、土地やハウス、機材、果樹を引き継ぎ、事業承継を経験しました。
先代の田代さんは、「代々続けてきたものを、知らない人に渡すのが心苦しかった。でも放置して荒れてしまうのはもっと辛い。岡島君が整備してくれて、本当に良かった。」と話します。
岡島さんも、「事業承継がなければ、この農地はもう存在しなかったかもしれない」と語ります。
血縁にこだわらず、「本当に農業をやりたい人」に引き継ぐことが、農業の未来を守るカギとなっています。

03 パパイヤ・マンゴー農園

事業承継がもたらすチャンス 新規就農者の声

大田原尊之さん(27歳)は、おととし宮崎県庁を退職し、イチゴ農園を承継しました。
1年間の研修後、現在はイチゴ・バナナ・カカオを生産しています。

04 大田原さん

大田原さんは、「農業を始めたいと思っても、農地や設備の情報が少なく簡単には見つからない。事業承継なら、既存の設備を低コストで引き継げるため、就農のハードルが下がる」と話します。

農業用ハウスの新設費用は7年間で1.5倍以上に高騰しており、新規就農者にとって大きなハードルとなっていますが、事業承継を活用すれば、設備を低価格で引き継ぐことができ、初期投資を抑えて早期の経営安定が期待できます。

05 農業用ハウス

夢だったカカオ栽培にも挑戦できるようになった。第三者承継は農業を始める一つのチャンス。」と、大田原さんは意気込みを語ります。

事業承継は、単なる「農地の引き継ぎ」ではなく、農業を志す人と引き継ぎたい農家をつなぐ「未来へのバトン」でもあります。
農業を続けたい人と、農業を始めたい人が出会うことで、新たな挑戦が生まれ、地域の農業が守られていきます。
この取り組みが全国に広がれば、「後継者不足」という課題を解決する新たなモデルケースになるかもしれません。

06 第三者承継

第三者承継に興味がある方は、「オープンネーム事業承継『Relay』」のホームページや、お問い合わせ窓口 0120-417-007 にご相談ください。

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