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特集
2024年01月29日
26市町村宮崎元気プロジェクト 高千穂町(2024年01月27日放送)
高千穂町に6年前から移住したファリー一家。
アメリカ マサチューセッツ州出身のファリー・タイラーさん。妻のナオミさん(アイダホ州出身)。
長女の春果(はるか)ちゃん6歳と、長男岳詩(たけし)くん2歳、生後4ヶ月の惠茉(えま)ちゃんの5人家族です。
食卓を覗くと、THE日本の朝ごはん。
朝はいつも和食で、もともと納豆の味に馴染めなかったタイラーさんも、今では毎日欠かさず食べるほどの大好物になったのだそう。
高千穂に来たきっかけ
日本とアメリカのハーフである妻のナオミさんが、妊娠する前に日本人である母親を癌で亡くし、その後生まれてくる子どもたちに日本の文化や魅力をどう教えたらいいのか迷った末、日本に住んでみようという結論に至りました。
移住先は、ナオミさんの実家がある佐賀や、福岡・神戸が候補に上がっていたそうですが、タイラーさんの勤務地の関係でたまたま高千穂に決定。
今では、高千穂に住めて本当によかったと話します。
タイラーさんの高千穂での新たな夢「就農」
タイラーさんは、6年前に高千穂へ移住してからは、英語の授業をサポートするALTとして勤務していました。
しかし ALTとしての就労期間は5年。
次にやりたいことを探した時に真っ先に浮かんだのが農業だったのだそうです。
昔から農業に興味があったタイラーさんは移住直後から地域の農家の手伝いを進んで行っており、中でも高千穂に来て初めて出会ったラナンキュラスの美しさに心を奪われました。
現在は、高千穂町が行う新規就農サポート「高千穂ファーマーズスクール」で農業を学んでいます。
「ラナンキュラスを育てる技術はここでしか学べない。世界的に見てもすごい農家さんが揃っていると思う」と話すタイラーさん。
10年前に宮崎市から移住してきたタイラーさんが尊敬する先輩、ラナンキュラス農家 浜山幸波さんは「自分もまだまだなので一緒に勉強しながら 切磋琢磨してみんなで この高千穂地区のラナンキュラスを盛り上げていけたら」と話します。
タイラーさんは来年4月に農家として独立予定で、夢は自分の品種のラナンキュラスを作ることなのだそうです。
高千穂の生活に馴染むタイラー家
小学校が終わると、ファリー家は子どもたちの憩いのスポットに。
地域ににぎやかな遊び声が響きます。
移住してから高千穂の人に助けられてばかりだと話すナオミさん。
この日は、いつもお世話になっているご近所さんへのお返しに 手作りのバナナケーキを持って行きました。
ファリー一家のことを「近所の人たちにすっかり馴染んで、前からいたような感じ。 良い人たちに来ていただいてよかった。ありがたい。」と笑顔で歓迎しています。
高千穂で暮らしていて、ナオミさんは、「これまではなにもかもメールでの連絡だったが、「回覧板」のあたたかみを感じた。顔を合わせたつながりもすごくいいところ。」
タイラーさんは、「子ども達が良い友達に恵まれて、幸せに暮らすことが一番大切。高千穂はそんな生活ができる場所だと思う。」と話します。
高千穂町で新たな夢を見つけ奮闘するタイラーさんと、それを支えるナオミさん、そしてのびのびと育つ子どもたち。
多くの町民に見守られ 助けられながら 、ファリー一家の高千穂暮らしは これからも続きます。