日々多くの市民が訪れる宮崎市役所。
私たちの生活を支えるさまざまな業務があるなか、本庁舎5階にあるのが契約課です。

• 【宮崎市契約課 安野 弘紀 課長】
  契約課は、3つのセクションに分かれており「物品の購入・公共工事の発注・工事の検査」を行なっています。物品の購入では、庁内で使う文房具からタブレット、消防車まで、さまざまな物の入札や契約を行います。

この物品購入の業務を担当しているのが井上裕太さん（30）。5年前に東京からUターンしてきました。

井上さんは大学生のころから、男女が激しくダイナミックに踊る「ラテンアメリカン種目」の社交ダンスに励んでいます。

始めたきっかけは？

• 【話：井上 裕太さん】
  大学1年の時に、かわいい先輩に誘われて、入ったのがきっかけです。

大学時代は全国2位（冬の全日本大会2013年 種目別）と高い実力の持ち主です。

魅力は？

• 【話：井上 裕太さん】
  社交ダンスは若いころからやっている人がいないので、同じところからスタートして競い合うライバル関係や同期との絆も出てきて、すごく楽しかった。

社会人になっても続けたかった？

• 【話：井上 裕太さん】
  社会人になったばかりの頃は、パートナーが見つからず、続けたくても続けられませんでした。

そんな中、3年前に紹介されたのが現在ペアを組む「藤原 咲那さん（25）」。
大分県出身の藤原さんも幼い頃から行っていた器械体操の経験を活かし、大学時代は全国大会優勝（夏の全日本大会2018年）を果たしました。

ペアを組んだきっかけは？

• 【話：パートナー 藤原 咲那さん】
  東京の知人から紹介を受けて、初めて宮崎に来て踊ったらとても良い方で井上さんとだったら高みを目指せるとすごく感じました。毎週末大分から宮崎に通い練習していたので、すごく大変でした。

コロナ禍で思うように練習ができない中でも、2人は毎月開かれるアマチュアの大会に出場し続けました。
昨年 全国ランキング8位（JDSFランキング2021年）、九州大会優勝（九州ブロック選手権2021年）を果たすなど、着実にレベルを上げています。

そんなお二人は、来月入籍予定！！ペアを組んだことがきっかけで交際に発展し、結婚式に向け準備中です！

ダンスの時と私生活は違う？

• 【話：井上 裕太さん、藤原 咲那さん】
  お互い全然違います。私生活では仲良しですが、練習中はケンカに近いことが多いです。
  ダンスではこだわりが強いからこそ、お互いの主張がぶつかるのかなと思います。

2人の相性は

• 【話：井上 裕太さん、藤原 咲那さん】
  お互い指摘し合うところが表面的ではなく、感覚的な話ができるようになってきて、最近は練習が深い意味になっていると感じています。

社交ダンスの参加人口は年々減少していて、若い世代の割合も低いのが現状です。

参加人口（洋舞・社交ダンス）※レジャー白書2021
2018年：140万人、2019年：100万人、2020年：90万人

そんな中、社交ダンスを続ける2人の思いとは。

• 【話：井上 裕太さん、藤原 咲那さん】
  個人的にはより高みを目指す人が増えたら、もっと楽しくなるだろうなと思うので、ぜひ増えてほしいです。
  まずは趣味として社交ダンスをやってみようと思う気持ちになる人が1人でも多く増えてくれるとうれしいです。
  その先に競技としての社交ダンスがあるので、一緒に盛り上がっていけたらと思います。

今後の目標は？

• 【話：井上 裕太さん、藤原 咲那さん】
  今後も競技会にはたくさん出場していきますが、できれば全日本戦で活躍できるようなトップの選手になりたいと思います。
  私たちが頑張ることで、たくさんの方に社交ダンスを見ていただいて、興味を持ってもらえたらうれしいです。

みなさんも、ぜひ社交ダンスを始めてみませんか！