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2022年06月13日
新型コロナ第6波 妊婦の家庭内感染増加(2022年06月11日放送)
今、新型コロナの感染は妊婦にも広がりをみせています。
宮崎県内の今年1月以降の妊婦のコロナ感染者数は、1月は28人、5月には72人と急増しています。
1月以降の第6波では、妊娠中の母親が家庭内で感染するケースが多くみられました。
社会が動き出そうとする中で、妊婦への感染防止対策の継続が求められています。
県内に6つある地域周産期センターの1つ「古賀総合病院 産婦人科」。
毎日妊婦と向き合う「肥後 貴史 医師」に話を伺いました。
- 【話:肥後 貴史 医師】
第6波のオミクロンになってから、子供の感染、妊婦のお子さんが感染を起こし、それを家に持ち帰って妊娠中のお母さんが感染するパターンが増えています。
県のデータをもとにした妊婦の感染経路では、昨年までは「職場・友人からの感染が38.6%」と最も多く、次いで「家族が34.1%」でした。
一方、古賀総合病院で今年受け入れた患者の割合では、「職場・友人からの感染は15.7%」、「家族が59.8%」と約6割になっています。
さらに家庭内感染の内訳として、4月、5月は夫からの感染とならび子供からの感染が急増しました。
- 【話:肥後 貴史 医師】
子供への感染力が5波までとは違うと思います。咳が出ることで、おなかに力が入るため、出血する可能性があり、また発熱によって赤ちゃんの心拍、心臓の脈拍数が上がってきます。
妊婦の感染で生じる「産科的リスク」
- 咳と発熱による症状
- 切迫流産や早産の恐れ(入院安静・薬で対処が必要)
県内では、深刻な症状に陥ったケースはなく、ワクチン接種の効果が出ているものとみられます。
ただ、古賀総合病院の場合は、29.4%の感染妊婦がワクチン未接種でした。
- 【話:肥後 貴史 医師】
経済を動かす必要はありますが、妊婦さんを動かす必要はありません。そのあたりは自分たちで考えることが大事だと思います。
妊婦の感染防止対策
- 人の多いところにいかない
- 外出は最小限にする
- 家族を含め会食を少なくする
安心してお産をするためにも、妊婦はもちろん、家族や周りの私たちが継続的な感染対策を続けていくことが大事になります。
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