NOW ON AIR !

番組表
HOME 番組紹介 U-doki 特集 延岡発!竹炭チーズケーキで環境問題に挑むLOCAL BAMBOOの挑戦(2025年02月22日放送)
U-doki
U-doki:
特集
番組TOPに戻る

2025年02月24日

延岡発!竹炭チーズケーキで環境問題に挑むLOCAL BAMBOOの挑戦(2025年02月22日放送)

今回は、宮崎県延岡市の企業「LOCAL BAMBOO」が手がける放置竹林問題の解決プロジェクトについてご紹介しました。

01 竹炭チーズケーキ

同社はこれまで国産メンマの製造を通じて竹林整備を進めてきましたが、新たに「竹炭チーズケーキ」を開発しました。
その背景や想いに迫ります。

放置竹林問題に立ち向かうLOCAL BAMBOO

02 放置竹林

放置竹林とは、タケノコの栽培などで適切に管理されていた竹林が担い手不足などで放置され、無秩序に拡大してしまう状態を指します。
竹は成長が早く、根が浅いため、適切に管理しなければ土砂崩れのリスクが高まり、またイノシシやシカなどの害獣の住処にもなってしまいます。

03 江原太郎さん

延岡市出身の江原太郎さん(34歳)は、東京で農業ベンチャーに勤めた後、地元の深刻な竹林問題を目の当たりにし、2020年5月に「LOCAL BAMBOO」を設立しました。

29歳の時に農業をするためUターンで帰って来た時に、祖父母から受け継いだ山が竹に侵食されて荒れているのを見て、竹を地域資源として活用しようと思った」と話す江原さん

04 延岡メンマ

その第一歩として開発したのが、地元の孟宗竹を使った「延岡メンマ」でした。国内流通のメンマのうち国産品はわずか1%。そんな中、地元の調味料にこだわった純国産メンマは注目を集め、延岡市の小学校の給食やANA国際線の機内食にも採用されるまでになりました。

新プロジェクト「竹炭チーズケーキ」の挑戦

メンマの製造では、4月 ~ 5月の成長しすぎた筍を活用します。
しかし、より根本的な課題は「育ちきった竹」の処理でした。
そこで江原さんが着目したのが「竹炭」です。
竹炭には消臭効果や土壌改良効果があるなど汎用性が高いことで知られていますが、「食用」として活用することで、新たな価値を生み出そうと考えました。

こうして生まれたのが「竹炭チーズケーキ」です。
開発を担当したのは、宮崎市の「FRUIT DESIGN」。
これまで廃棄される果物を活用した商品づくりに取り組んできた企業で、今回のプロジェクトの理念に共感し協力を決意しました。

05 松本真哉さん

FRUIT DESIGNの松本真哉さんは「無駄なものをなくし、地域の資源を最大限に活かすという考え方が私たちのコンセプトにもぴったり」と話します。

こだわりの素材と製法

竹炭チーズケーキは、九州産のクリームチーズとサワークリームを使用。
さらに、着色料を使わず竹炭パウダーだけで真っ黒な見た目を実現しています。
竹炭パウダーの製造は、国富町の「竹炭の里」に委託。
同社では竹の栽培から竹炭の製造まで一貫して行っており、食用パウダーについても品質管理を徹底しています。
また、竹林は人の手を加えて整備することで新たな観光資源として活用できるとし、観光竹林としての新たな構想を描いています。

06 柴田大輔常務

竹炭には、体内の不要物を吸着し排出する働きがあるとされ、健康面でも注目されています。
「竹炭の里」柴田大輔常務は、「(江原さんは)しっかり筋の通った意見を持っている。竹炭パウダーを使ってもらえることを光栄に思っている」と話します。

竹炭スイーツで広がる未来

放置竹林問題の認知度向上を目指すLOCAL BAMBOOの江原さんは、「竹炭チーズケーキの販売を通じて様々な出会いがあった。"食べる"ということで僕らの課題の解決につながる」と話します。
竹炭チーズケーキは、来月下旬からオンライン販売を開始予定。詳細は公式インスタグラム「japanbamboocharcoal」で情報を発信していくということです。
現在、LOCALBAMBOOでは複数の事業者と連携して問題の解決に取り組む"オープンイノベーション"を推進。

07 農福連携

08 ご当地メンマ

07 農福連携
08 ご当地メンマ

そのひとつとして就労支援事業所と提携し、メンマの加工や出荷を委託する「農福連携」にも取り組んでいます。
さらに、全国の自治体や事業者にメンマの加工技術を伝承し、県内外でご当地メンマの立ち上げを手掛けています。

09 江原さん

竹は地域の課題でもあり、コミュニティの問題でもある。放置されるのではなく、価値をつけることで、地域の雇用や産業につなげていきたい」と話す江原さん

起業して5年。
これまでに、延岡市で約6.6ヘクタール(東京ドーム約1.4個分)全国で約18.8ヘクタール(東京ドーム4個分)の竹林を整備してきたLOCAL BAMBOO。
竹を「厄介者」ではなく「資源」として活用する新たなビジネスモデルの構築に挑戦し続けています。

情報募集中!

エンタメ情報募集中!

U-doki公式facebook U-doki公式Instagram
番組へのご意見ご感想はこちらから

Top