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しばし、雨をながめて一興・・・ 2014年06月27日
今年の梅雨は長引きそうな話を耳にしました。
こう雨が続くと、爽やかに広がる青空が恋しくなりますね。
じとじとと鬱陶しい時期ではありますが、
気持ちのうえでは爽やかにすごしていきたいものです。
そこで、降り続く窓の外の雨を眺めてふと考えました。
「きょうは何の雨かな?」と。
この時期の雨を単に長雨や雨季ではなく
「梅雨」という様に、
その日、その時の自分の思いをのせて、「・・雨」「・・の雨」と
名付けてよんでみる。
自分だけの名前をつけてみれば、その日の雨が
なんとなく、楽しめるような気がします。
自分だけのオリジナルの雨・・。
どうですか?雨がちょっと楽しくなりませんか?
たとえ名前をつけなくても、
ご存知の通り、雨の表現、雨の降り方の表現だけでも、
美しい日本語がたくさんあります。
涙雨・遣らずの雨・五月雨・卯の花腐し・青梅雨・・・などなど。
「あ~雨だ、嫌だなぁ」ではなく、
「いい湿り具合だ」「いい恵みの雨だ」というように
前向きに雨を楽しむような言葉を使えば
ホンの少し雨が愛おしくなり、心も晴れるような気がします。
人生でもそうかも知れませんが、
どんなに苦しい時期や辛い場面でも
言葉一つ、工夫次第で気持ちを切り替えられる時もあるものです。
雨を見て、嫌だと思ってしまうと気分まで滅入ってしまいます。
繊細で、情緒豊かな日本人らしい言葉たちと同様、
嫌なものでもまた一興、そんな心の余裕も、大切にしたいですね。
晴耕雨読
言葉に感謝 柳田哲志