1月15日に今後30年以内の発生確率が80パーセント程度に引き上げられた南海トラフ巨大地震、宮崎県日南市の油津港で大津波を想定した防災訓練が行われました。

訓練には県油津港湾事務所をはじめ、港で働く建設業や物流の事業者など約50人が参加しました。

訓練は南海トラフ巨大地震で大津波が発生した想定で行われ、津波発生の知らせを受けた参加者たちは、ルートを確認しながら高台へと避難。
この後、岸壁の被害の確認や遭難者の捜索、それに港にあがったガレキの除去などを行い、復旧作業の内容を確認しました。

（参加者）
「昨年の地震と今年に入ってからもまた地震が起きて、南海トラフ（巨大地震）の発生確率が80パーセントに上がったということもあって、例年行う訓練よりもかなり気が引き締まる思いがしています。」

（参加者）
「1人でも被害者を出さないように、まずは僕たちが気をつけていきたいと思います」

宮崎県の想定によりますと、南海トラフ巨大地震が発生した際、日南市には県内で最も早い最短14分で最大14メートルの津波が到達する想定になっています。