番組表
「ナフサ不足」が宮崎の現場を直撃 資材高騰・品薄に抗う農家と塗装店の経営努力を追う
2026年06月23日 18時20分
アメリカとイランの戦闘終結に向けた対面協議が22日までスイスで開かれ、エネルギー輸送の要衝・ホルムズ海峡の安全な航行を確保するための連絡体制などについて一致しました。ただ、最終合意に向けた道筋は不透明な状況です。
中東情勢の影響で長引くナフサ不足。今回取材した農家と塗装店では、様々な創意工夫・経営努力でこの難局を乗り切ろうとしています。
宮崎市清武町にある宮崎なかむら農園。キュウリとナスをハウスで栽培しています。
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「ビニールとかポリとかいわれる製品が、5月からうちが仕入れているところは30~35%の値上げとなりました」
農園ではハウスを覆うビニールなど、資材を少しでも長く使っていけないか検討を重ねています。
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「モップとかで洗って汚れを落として、光の透過量をできるだけ落とさないようにしてまた一年伸ばすという感じで経費削減を図っていこうかなと考えております」
また、1年ごとに更新してきた作物に栄養を補給する点滴チューブについても・・
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「(今後)入ってこない可能性もゼロではないので、これは今年とっておいてまた来年も使うエリアを少しでも確保しておこうかなと」
(江川琴実記者)
「ナフサ不足は影響はハウスの中だけでなく、こちらのジュースの容器にも影響しているということです」
農園では路地ものの日向夏も生産していて、一部をジュースに加工し販売しています。
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「(ジュースは)1年中売れる商品なんですよ(売り上げが)伸びてきたところに水を差されたという感じですね」
今後プラスチック製の容器が入手できない可能性もあるため、ビンへの変更を検討しています。
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「この容器も(ビンと)あまり値段が変わらなくなってきたというところで、もちろん重いので送料とかはかかるんですけど」
売り上げは今年4月時点で前年比11倍と、大きく伸びていました。
(宮崎なかむら農園 中邨誠 代表取締役)
「今後また平常時に戻った暁には営業攻勢をかけて、おいしい宮崎の日向夏ジュースを飲んでいただくために今その準備をしておきたいなと考えております」
資材の品薄や価格高騰は、住宅建築などを手がける塗装業界にも影響が続いています。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「水性塗料でだいたい2割5分~3割、溶剤塗料では3割5分~4割弱(の値上がり)」
嶋末塗装店には3月中旬にメーカーから値上げの通知があり、4月に入ると受注が一時
ストップした資材も。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「注文した時点で納期未定となるケースが多くて、なかなか計画的に準備が進められないといった問題等が起きていた」
嶋末塗装店では塗料の確保を優先して対応に当たりました。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「まだ(施工が)決まってまもないお客さんを急かせるような感じで色決めて、とりあえず材料押さえますんで、という感じで材料を取って対応した」
さらに、4月後半には塗装作業で欠かせない資材にも影響が及びました。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「こちらに水が入ってこないようにシーリング剤というのが使ってあります。このシーリング剤が4月後半に入らないという話があって…」
嶋末塗装店では出荷がストップする前にシーリング剤を発注、影響を最小限に食い止めました。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「(6月)出荷調整はしているけども受注は再開しますという通知もいただいたりしているので、以前より解消はしたのかなという印象はあります」
6月に入り、塗料やシーリング剤は以前よりは確保できるようになりましたが、価格は高止まりしたままです。
(嶋末塗装店 嶋末武 代表取締役)
「価格に見合った技術的な部分を含めて商品提供していくしかないのかなと思っています」
経営努力を強いられる企業、中東情勢の影響はさまざまな業界に影を落としています。










