番組表
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ゆーどきスタイル
2025年02月24日
猫の日スペシャル 猫たちの楽園と救いの手――癒しと希望の物語(2025年02月22日放送)
ふわふわの毛並み、愛くるしい瞳、そして気まぐれな仕草 。
猫たちは、ただそこにいるだけで私たちの心を癒してくれる存在です。
猫とのふれあいがもたらす癒し効果は科学的にも証明されており、ストレスの緩和や幸せホルモンの分泌を促進するとも言われています。
しかし、その一方で、過酷な環境で生きざるを得ない猫たちも存在します。
飼い主に見捨てられたり、劣悪な環境に閉じ込められたりする猫たち。
そんな猫たちを救うために、静かに奮闘する人々がいます。
県内で猫の保護・譲渡活動を行う「しっぽレスキュー」
宮崎県で猫の保護活動を行っている「しっぽレスキュー」。
代表の野本沙里さんが4年前に立ち上げ、現在は主に2人で運営しています。
ここには現在32匹の猫が暮らしており、日々新しい家族を探しながら、保護された猫たちのケアを続けています。
シェルターには、飼育放棄や多頭飼育崩壊、虐待などの過酷な環境から救われた猫たちがやってきます。
慣れない環境に怯えたり威嚇してくる猫も、少しずつ時間をかけて譲渡できる状態になるようにお世話をしています。
たとえば、メス猫の「みやび」(推定10歳)はかつて、暗くて狭い場所に閉じ込められ、ろくにお世話もされていなかったといいます。
保護当時の体重はわずか1.9kg。左腕を負傷した状態でレスキューされました。
そんな辛い過去を持つみやびですが、人が大好きで驚くほど人懐っこい性格です。
セラピーキャットとしての新たな役割
動物とのふれあいを通して心身の機能を向上させるアニマルセラピーは、医療や福祉の現場でも注目されています。
みやびは現在、福祉施設などを訪れ、セラピーキャットとして活躍しています。
人が大好きで優しい性格のみやびは、多くの方の心を癒しています。
「会えるのを心待ちにしていた」「昔飼っていた猫を思い出して癒される」と語る利用者さん。
野本さんは、「みやびは本当に辛い環境にいたけど、今はたくさんの方に癒しと元気を届けている。本当にすごい子。これから新しい家族を探して、ゆくゆくは家族のもとで暮らしていくことを願っている」と話します。
すべての猫に幸せを――「しっぽレスキュー」の挑戦
しっぽレスキューでは、保護した猫たちが新しい家族と出会えるよう、譲渡会にも積極的に参加しています。
野本さんは「少しでも外で辛い思いをする(飢え・ロードキル・虐待)野良猫を減らしたい」と語ります。
また、保護活動は大変ですが、それ以上に保護猫たちの元気な姿を見られるのが元気の源だと感じているのだそうです。
また、地域の猫や個人で保護活動を行う人々を支援するため、ペットフードバンク事業も行っています。
不要になったキャットフードやおもちゃなどの寄付を受け付けており、支援の輪が広がっています。
猫はただ癒しを与えてくれるだけでなく、時には人々の心を支える存在になります。
しかし、それと同時に、猫たちは自分の力で生きる環境を選ぶことはできません。
だからこそ、今、猫を飼っている人も、これから飼おうとしている人も、最後まで責任を持って育てることが大切です。
しっぽレスキューのような活動が、未来へと希望を紡いでいきます。
支援のお願い
「しっぽレスキュー」では、ボランティアや物資の寄付を募集しています。
詳しくは、公式Instagram:https://www.instagram.com/sippo.rescue/ をご確認ください。
すべての猫が幸せに暮らせる世界へ。あなたの優しさが、命を救います。